研究課題/領域番号 |
21K10364
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2022-2023) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2021) |
研究代表者 |
岩谷 胤生 岡山大学, 大学病院, 講師 (90771379)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 経済毒性 / 乳癌 |
研究成果の概要 |
わが国で乳癌治療を受けた経験のある患者1558名を対象とした。客観的経済毒性はかかった医療費が世帯収入の20%を超える場合を経済毒性あり、また主観的経済毒性はCOST尺度のGrade1-3を経済毒性ありと定義して、客観的・主観的の両面から経済毒性の有病率の差を検討した。 客観的FTは1558例中271例(17.4%)で経済毒性ありと評価された。また主観的経済毒性は有効回答1552例中1020例(65.7%)でFTありと評価された。 経済毒性は客観的経済毒性と主観的経済毒性で有病率におおきな乖離があることが分かった。
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自由記述の分野 |
ヘルスアウトカムリサーチ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、経済毒性(Financial toxicity:FT)は客観的FTと主観的FTで有病率におおきな乖離があることが分かった。今回検討に用いた定義は、いずれも米国で一般的に用いられているものである。米国とは医療提供体制、公的医療保険を含む社会保障制度が異なるわが国においてFTを検討する際には、わが国の現状に合ったFTの定義を検討する必要性がある事が示唆された。
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