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2024 年度 実績報告書

会話分析を用いた協働意思決定過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K10369
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

滝沢 牧子  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70613090)

研究分担者 中島 和江  大阪大学, 医学部附属病院, 教授 (00324781)
調 憲  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
野口 怜  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (50828861)
安部 猛  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80621375)
小松 康宏  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60195849)
渡辺 亮  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60738847) [辞退]
田中 和美  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30526843)
大石 裕子  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90846924)
石井 範洋  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00711508)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワードインフォームド・コンセント / 会話分析
研究実績の概要

質の高い医療の提供には、インフォームド・コンセント(以下IC)において、医師と患者の双方向コミュニケーションにより、協働型意思決定がなされることが必要である。しかし、信頼関係構築や説明のための時間に制約がある中で、医師と患者間でどのように情報交換がなされ、ゴール設定や治療法の選択等に関する合意形成に至っているのか、これまで明らかにされていない。そこで本研究では、実際のICにおける医師と患者間の会話を録音したデータを、自然言語処理を用いて分析し、動的な対話プロセスに見られるパターンや構造を同定し、またそれらと患者の理解度との関係を明らかにすることを目的としている。
群馬大学医学部附属病院肝胆膵外科において実施されたインフォームドコンセント、計42例の音声データを分析した。医師数は3名に限定し、患者数を増やした。医師の発話、患者の発話の数、発話までの間、専門用語の説明同意文書との一致率等を分析し、患者の発話の量と相関する要因について分析した。また、班会議を開催し、討議を行った。
説明同意文書については、「肝切除術」を中心に文字おこしとタイムスタンプで分析を行った。医師および患者のは発話文字数、発話時間、患者対医師の発話数、文字数の比較、発話速度、発話間の「間」などについて検討した。交代していく発話の間が適切に確保されていることや、クローズドクエスチョン(はい、いいえ、で解答可能な質問)に比べてオープンクエスチョン(はい、いいえで解答できない質問)の方が、患者の発話が促される傾向があったが、統計的に有意な結果は得られなかった。
課題として、同じ説明同意文書を用いていても、患者ごとに異なる背景疾患や患者状態があること、医師と患者の両方の変数要因があることなどが指摘された。用語の言い換えについては医師ごとに特徴が見られたが、患者に合わせた調整を医師が行っている可能性があった。

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公開日: 2025-12-26  

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