研究課題/領域番号 |
21K10376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
板井 孝一郎 宮崎大学, 医学部, 教授 (70347053)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 臨床倫理コンサルテーション / 臨床倫理サポート / 臨床倫理コンサルタント / 患者安全 / 医療安全 / コンピテンシー |
研究成果の概要 |
「患者安全」を実現していくには「個人の責任」のみに矮小化するような「責める文化」であっては医療従事者自身の「安全・安心」も守れず、ひいては患者にとって安全で安心な質の高い医療を提供することはできないこと、もちろん「道徳心」や「個人の人徳」等が不要ではないが、「倫理とは、個々人の資質・特質」のみに起因するかのような「倫理教育」では、「清廉潔白な聖人君子」のようになろうと過剰に努力し過ぎた医療従事者はバーン・アウトしてしまうこと、こうした事態を「未然に防ぐ」ためにも、臨床倫理コンサルテーションにおける「予防倫理」という機能と、患者安全を守る「安全管理」の両者が不可欠であることが明確となった。
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自由記述の分野 |
倫理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義としては、特にインシデント・アクシデントに係わったスタッフが「犯人扱い」され責められる「非難の文化」から、患者の「安全・安心」、そして医療従事者自身の「安全・安心」も組織的に支える「支援の文化」へシフトすることの重要性は、国際的にも共通した課題であること、とりわけ日本においては、この点がまだまだ遅れていることを浮き彫りにすることができた点にあると言いうる。
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