研究実績の概要 |
2022年4月以降も,電子カルテデータ収集のためのシステム構築,ならびに,介入である診療監査とコーチング活動を定期的に実施した.電子カルテデータ収集のためのシステム構築については,6施設(a,b,c,d,e,f)中2施設(e,f)の診療所において,電子カルテの機能不足により,データ抽出体制の構築は困難と判断し,協議のもと,2022年度中に参加を中断した.一方,6施設中1施設(c)において,新たに定期的な収集体制を確立することができため,前年度に抽出体制が整った2施設(a,b)を加え,3施設(a,b,c)から収集可能な状況となった.今年度,新たに研究コーディネーターの協力が得られる体制となったため,3施設からのデータ収集とレポート作成は安定した.残る1施設(d)は,2023年度前半に現地訪問を行い体制を構築予定である.診療監査とコーチングについては,参加4施設(a,b,c,d)と定期的に実施した.これまでに施設aに対しては,21回の個人面談と3回のチーム面談,2回の施設訪問を実施した.施設bに対しては,19回の個人面談と2回の施設訪問を,施設cに対しては,3回の個人面談と6回のチーム面談,そして,施設dとは,4回の個人面談,8回のチーム面談,1回の施設訪問を実施した.チーム面談は,当初は合同開催を予定していたが,各施設のスケジュール調整ができず,個別開催に切り替えて開催している.2022年10月に,現地形式で合同のQIカンファレンスを開催することができた.また,2022年後半から,研究成果の解析の指導者を研究チームに招聘し,定期的な解析検討会議を始めている.
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