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2022 年度 実施状況報告書

プライマリ・ケアにおける糖尿病診療の質改善の体制の構築と有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K10387
研究機関公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所)

研究代表者

西村 正大  公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), 地域医療研究所, 研究員 (40898475)

研究分担者 中村 正和  公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), ヘルスプロモーション研究センター, センター長 (00450924)
望月 崇紘  公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), 地域医療研究所, 研究員 (00898843)
藤原 直樹  公益社団法人地域医療振興協会(地域医療研究所), 台東区立台東病院, 副管理者 (70458313)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード医療の質改善 / 糖尿病診療 / プライマリ・ケア / 電子カルテデータ二次利用
研究実績の概要

2022年4月以降も,電子カルテデータ収集のためのシステム構築,ならびに,介入である診療監査とコーチング活動を定期的に実施した.電子カルテデータ収集のためのシステム構築については,6施設(a,b,c,d,e,f)中2施設(e,f)の診療所において,電子カルテの機能不足により,データ抽出体制の構築は困難と判断し,協議のもと,2022年度中に参加を中断した.一方,6施設中1施設(c)において,新たに定期的な収集体制を確立することができため,前年度に抽出体制が整った2施設(a,b)を加え,3施設(a,b,c)から収集可能な状況となった.今年度,新たに研究コーディネーターの協力が得られる体制となったため,3施設からのデータ収集とレポート作成は安定した.残る1施設(d)は,2023年度前半に現地訪問を行い体制を構築予定である.診療監査とコーチングについては,参加4施設(a,b,c,d)と定期的に実施した.これまでに施設aに対しては,21回の個人面談と3回のチーム面談,2回の施設訪問を実施した.施設bに対しては,19回の個人面談と2回の施設訪問を,施設cに対しては,3回の個人面談と6回のチーム面談,そして,施設dとは,4回の個人面談,8回のチーム面談,1回の施設訪問を実施した.チーム面談は,当初は合同開催を予定していたが,各施設のスケジュール調整ができず,個別開催に切り替えて開催している.2022年10月に,現地形式で合同のQIカンファレンスを開催することができた.また,2022年後半から,研究成果の解析の指導者を研究チームに招聘し,定期的な解析検討会議を始めている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一つ目の理由として,前年度と同様,電子カルテ情報の収集体制の構築の遅延が挙げられる.複数の異なる電子カルテに対して,日常診療に実装された抽出体制の確立をオンラインでサポートすることの難しさに直面している.対策として,機能的に限界があると判断した2施設については,研究参加中止という決断をとり,残存施設からの収集体制構築に焦点を絞って対応している.二つ目の理由として,コロナパンデミックの影響があげられる.本研究は,実臨床の中で実装可能なデータ抽出と質改善活動の試みであるため,定期的なデータ抽出,質改善活動,研究者との面談開催が,コロナ診療の圧迫を受けて,開催が遅延,減少している.

今後の研究の推進方策

引き続き,データ収集システムの構築と計画中の介入活動に取り組む.コロナパンデミックの収束を受けて,現地訪問により作業の効率化を図る予定である.2023年度後半には,再び,現地開催の合同QIカンファレンスを実施する予定である.また,内外の学会と学習会にて,当研究テーマ領域に関連する発表を計画しており,研究者との交流や,社会への情報提供を実施する予定である.

次年度使用額が生じた理由

コロナパンデミックの遷延により,現地訪問の頻度が十分に増えなかった.研究コーディネーターの協力は研究所内部の業務調整の範囲で可能となったため,雇用の必要に至らなかった.2023年度は,主研究者による現地調査訪問,解析のための研究者への謝金,海外学会での発表などの使用用途計画がある.

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公開日: 2023-12-25  

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