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2023 年度 実施状況報告書

東アジアに蔓延する結核菌の高病原性化関連因子群の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K10396
研究機関九州保健福祉大学

研究代表者

松葉 隆司  九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (20304206)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード結核菌 / 病原因子 / 変異 / 抗酸菌
研究実績の概要

結核菌の遺伝子系統株に特異的な変異をもつ遺伝子群は、各遺伝子産物機能の活性亢進、低下あるいは機能不全が変異によって生じる可能性がある。結核菌系統株間で異なる性状を生み出す可能性ある遺伝子変異群の選抜は、全ゲノム塩基配列データベースを解析することにより行った。遺伝子配列解析により選抜した変異を持つ遺伝子と変異のない各遺伝子については、PCR法による遺伝子増幅、発現ベクターへの組み込み、組換え大腸菌作出を行ない、挿入遺伝子配列確認を行った。各組換えタンパク発現については、IPTG添加による発現誘導後の菌抽出液を、電気泳動法および目的タンパクに連結したタグに対する抗体を用いたウエスタンブロット法により確認を試みている。大腸菌組換え発現系では、可溶性だけでなく不溶性にも、選抜遺伝子多くのクローンで認められなかった。結核菌遺伝子は、GC含量高く、RNAの2次構造やアミノ酸に対応するコドン頻度など大腸菌での発現に影響を与えていると考えられたため、大腸菌で有効とされる菌株やタンパク誘導温度条件変更も行なったが、発現改善効果はこれまで得られていない。本年度実施したマイコバクテリア組換えタンパク発現系ベクターにおいても、著明な発現がタグ抗体では検出できない。マイコバクテリア発現系でのタンパク検出できない原因としては、タグ配列や付加位置による抗体反応性への影響性も考慮して今後対策を進める必要があると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

遺伝子群の選抜、遺伝子クローニングまでは順調に進んでいたが、これまでの経験と予想を上回り、選抜した結核菌遺伝子からの組換えタンパク発現誘導が困難なため。

今後の研究の推進方策

発現ベクター・宿主、タグの種類・連結部位の変更や発現用宿主に適したコドン(塩基配列)最適化等を試みる。

次年度使用額が生じた理由

研究期間延長のため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] SARS-CoV-2 seropositivity is associated with persistent immune activation in HIV/Tuberculosis coinfected patients.2023

    • 著者名/発表者名
      Shete A, Ghate M, Iwasaki-Hozumi H, Patil Sandip, Shidhaye P, Matsuba T , Pharande P, Hattori T
    • 学会等名
      Virocon 2023
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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