研究課題/領域番号 |
21K10416
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
島川 祐輔 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 客員教授 (10814692)
|
研究分担者 |
馬場 理也 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 准教授 (10347304)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | B型肝炎 / B型肝炎コア関連抗原 / 簡易迅速検査 / 妥当性評価 / アフリカ / グローバルヘルス / 肝炎エリミネーション |
研究成果の概要 |
富士レビオ社とイムノクロマトグラフィー法によるB型肝炎コア関連抗原検出の簡易迅速検査(HBcrAg-RDT)を開発し、その妥当性を検討した。ガンビアのB型肝炎感染者の保存血清を用いた後ろ向き評価、および、ブルキナファソのHBV感染者の指尖血(全血)を用いた前向き評価、いずれにおいても、HBcrAg-RDTがHBV DNA高値の診断に有用であることを示した。また、ブルキナファソにおける医療経済評価を行い、B型肝炎母子感染予防にHBcrAg-RDTを用いた方が従来からのHBV DNA測定などに比べて安価に実施できることを示した。
|
自由記述の分野 |
疫学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、血清、血漿、全血中の高ウイルス血症を検出する迅速検査を新規に開発した。本検査は、試料準備が簡易、機器やコールドチェーンが不要で、動作温度は39°Cまで対応し、迅速なターンアラウンドタイム(45分)という特長があり、低・中所得国でのポイント・オブ・ケアでの使用に適している。WHOが推奨する妊婦の抗ウイルス予防の適用基準(ウイルス量200,000 IU/mL以上)を診断するのにあたり、ガンビアの生殖年齢女性では感度100%、特異度87.5%、ブルキナファソの母親から採取した指尖血(全血)では感度89.7%、特異度94.2%と、非常に有望であった。
|