研究課題/領域番号 |
21K10442
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
横道 洋司 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20596879)
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研究分担者 |
望月 美恵 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (40422688)
松浦 信夫 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (50002332)
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
鈴木 滋 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80516394)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 1型糖尿病 / 寿命 / 透析 / 血管合併症 / ライフコースエピデミオロジー / 国際間比較 / 長期合併症 |
研究実績の概要 |
日本人1型糖尿病患者の長期予後に付いてのエビデンスを創る研究である。1型糖尿病は2型糖尿病に比べて発症から死亡や重篤な血管合併症までの期間が長いとされている。ヨーロッパでは1型糖尿病患者のデータが登録され、未来の医療につながるエビデンスが創出されているのに対し、日本人患者に有用なエビデンスの発信は遅れている。 この研究では北海道の小児期発症1型糖尿病患者の長期予後を調査する。長期予後の調査項目は多岐にわたり、発症時の状況、糖尿病の家族歴、1997年の治療と血糖管理状況、1997年の糖尿病合併症、現在の生存・死亡確認、現在の治療状況、現在の血糖管理状況、現在の大血管・細小血管合併症の状況である。 北海道の小児期発症1型糖尿病患者525人の主治医に調査票を郵送し、391人の患者に付いて有効な回答を得た。この研究での長期予後アウトカムと考えているのは、死亡と死因、血管合併症である。血管合併症として、当初心血管障害、不整脈、糖尿病性心筋症、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経障害を予定していた。これらの中でアウトカムの発症日が調査できたのは死亡と透析導入であったため、これらに付いて生存時間解析を行うこととした。これらのアウトカムと関連する要因を明らかにする。一方、他の血管合併症に付いては、回答率が思わしくない。回答が集まっている範囲内で結果をまとめたい。 結果の一部はまず2022年5月に開催される日本糖尿病学会年次学術集会で発表する。つぎに、分担研究者と協力して論文を執筆し、結果を英文誌上で公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初2021年12月末に1型糖尿病患者の長期予後調査は終了する予定であったが、回収率が十分に上がらず、2022年3月末まで調査期間を延ばしたため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年の日本糖尿病学会年次学術集会で調査の分析結果を発表し、その後論文にまとめ公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査票回収率が低く、調査の期限を当初の2021年12月末から2022年3月末に延期した。そのため、論文執筆開始が遅れ、次年度に執筆に伴う費用が必要となった。またコロナウイルスの蔓延により、海外での学会発表が延期となった。
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