研究課題/領域番号 |
21K10456
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
林 江美 大阪医科薬科大学, 医学部, 非常勤講師 (50445988)
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研究分担者 |
玉置 淳子 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (90326356)
久藤 麻子 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10289605)
植野 高章 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (60252996)
小越 菜保子 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60509115)
中野 隆史 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (00257867)
坂口 翔一 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20815279)
大道 正英 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (10283764)
藤田 太輔 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (90411371)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔内細菌叢 / コホート研究 / 妊産婦 / 乳幼児 / 細菌叢形成機序 |
研究実績の概要 |
本課題では、口腔細菌叢形成の機序を明らかにすることを目的に、妊娠中の女性を対象として調査を開始し、出生児について母子コホート研究として追跡調査を進めている。令和3年度の実績として、妊娠期の女性を対象としてリクルートを行い、同意が得られた妊婦に対して唾液採取及び質問紙調査を行った。対象妊婦が出産した児についても生後1ヶ月健診時点で唾液採取を行い、併せて、対象者の産褥1ヶ月時に唾液採取と質問紙調査を行った。さらに、令和3年以前よりリクルートを開始していた対象の母子について、1歳半健診時の母・児の唾液採取・質問紙調査を実施できた。令和3年度中は新型コロナ感染症の影響により、調査の休止を複数回余儀なくされたが、当該年度中に新たに80名より同意を得ることができ、また、1歳半児の唾液についても142件採取することが出来た。以上より令和3年度で、妊婦のリクルート数は延べ601件となり今年度をもってリクルートを完了した。母子コホート研究における累積の唾液採取件数は、今年度末で妊娠期については599件、生後1ヶ月児414件、1歳半児142件、産褥1ヶ月時の母412件、1歳半の母174件となった。 採取した唾液は凍結保存しているが、児が1歳半まで追跡し得た51組について、妊娠中の母の検体、その出生児の生後1ヶ月及び1歳半の検体について口腔内細菌叢解析を予備的に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度は、大阪府の医療緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の発出期間中は、調査を実施する産婦人科、小児科、市の乳幼児健診への出入りが出来なかった。そのため、妊婦のリクルートや母子からの唾液採取調査をその都度休止せざるを得なかった。結果として目標数としていた対象妊婦数を獲得する時期が遅れ、生後1ヶ月児の唾液採取を当初の予定通り進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
既に今年度に予備的な口腔細菌叢解析を開始したが、引き続き対象となった児の1歳半時の唾液採取を継続し、1歳半時の唾液採取を完了した母子の検体について口腔内細菌叢解析を増やしていく。また、対象となった児の3歳時の調査も開始されたため、3歳児の口腔内細菌叢についても今後は検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症拡大のため、対象となる妊婦のリクルートや対象妊婦と児の唾液採取を緊急事態宣言期間中含め複数回にわたり休止したため、当初計上した予算を支出できなかった。令和4年度は、緊急事態宣言発令がなければ、対象となった母子の唾液採取を実施できるので、当該研究費を用いて調査を継続する。
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