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2022 年度 実施状況報告書

学童期の栄養摂取が肥満、耐糖能、二次性徴に与える影響を解明する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K10466
研究機関岐阜大学

研究代表者

和田 恵子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00532673)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード栄養摂取 / 小児 / 肥満 / 糖代謝 / 思春期
研究実績の概要

愛知県内の一地域に住む小中学生を対象に、アンケート調査、空腹時血液検査を行った。対象者は小学4年生、中学1年生、3年生、それぞれ約600~700名であった。アンケートでは、食生活、運動、睡眠、病歴や二次性徴などに加え、両親の体格、病歴、喫煙状況を尋ねた。食事摂取頻度調査を行い栄養分析をした。栄養分析には「5訂増補食品標準成分表」を用いた。でんぷん、糖類(単糖類(ぶどう糖、果糖、ガラクトース)と二糖類(しょ糖、乳糖、麦芽糖、トレハロース)の合計)を「食品標準成分表2015 炭水化物成分表」や国内外の文献(Fujiwara A, et al. J Epidemiol. 2019;29:414-23)を用いて推定した。Glycemic index、glycemic loadは文献(Atkinson FS, et al. Am J Clin Nutr.2021;114:1625-1632, Murakami K, et al. Am J Clin Nutr. 2006;83:1161-9, etc)を参考に推定した。今までに収集してきた血液と合わせて約5000検体にて空腹時インスリン値を測定した。
過去の同フィールド調査でのデータを分析し、小学1年生時に食物繊維の摂取が少なかった児では、多かった児に比べて、小学4年生時の空腹時血糖と腹囲身長比が高くなる傾向がみられた。小学1年生から4年生時に食物繊維摂取量の増加が大きかった児では、少なかった児に比べ、同期間の BMI SD-scoreの上昇が抑えられていた。また、栄養と健康影響について成人でも検討した。これらの知見を論文にて公表した。
現在、収集したデータを統合してデータクリーニングを行っている。解析用データベースを構築後、栄養と身体所見やバイオマーカーとの関連分析をすすめる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

フィールド調査による情報収集は予定通り実施できた。入力も順調である。データのクリーニング、栄養分析、関連分析については、人材不足等もあり少し遅れている。

今後の研究の推進方策

今後もフィールド調査での同様の情報収集を続ける。データを統合して、栄養摂取や食行動が体格、肥満、二次性徴やバイオマーカーにどのような影響を与えるか分析していく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Rice-Based Diet and Cardiovascular Disease Mortality in Japan: From the Takayama Study.2022

    • 著者名/発表者名
      Wada K, Oba S, Nagata C.
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 14(11) ページ: 2291

    • DOI

      10.3390/nu14112291

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Dietary advanced glycation end products and cancer risk in Japan: From the Takayama study.2022

    • 著者名/発表者名
      Wada K, Nakashima Y, Yamakawa M, Hori A, Seishima M, Tanabashi S, Matsushita S, Tokimitsu N, Nagata C.
    • 雑誌名

      Cancer Sci. 2022 Aug;113(8):2839-2848. doi: 10.1111/cas.15455.

      巻: 113(8) ページ: 2839-2848

    • DOI

      10.1111/cas.15455

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Dietary melatonin intake and the risk of liver cancer: the Takayama study2022

    • 著者名/発表者名
      和田恵子, 永田知里
    • 学会等名
      第81回日本癌学会学術総会
  • [学会発表] Living environment factors and subsequent cancer risk in children2022

    • 著者名/発表者名
      和田恵子, 永田知里
    • 学会等名
      第81回日本癌学会学術総会
    • 招待講演
  • [学会発表] Equol産生に関わる腸内細菌叢の検討2022

    • 著者名/発表者名
      和田恵子, 須田亙, 上野友美, 増岡弘晃, 山川路代, 中島佑麻, 杉野正晃, 内山成人, 服部正平, 永田知里
    • 学会等名
      第33回日本疫学会学術総会

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公開日: 2023-12-25  

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