研究課題/領域番号 |
21K10472
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
幸 篤武 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (00623224)
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研究分担者 |
滿田 直美 高知大学, 医学部, 特任助教 (30611389)
栄徳 勝光 高知大学, 教育研究部医療学系連携医学部門, 講師 (50552733)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 横断解析 |
研究実績の概要 |
本研究は、2019年から開始されているエコチル調査の学童期検査に参加する学童約2,000名の8歳時点のデータを用い、筋力及び筋量と動脈硬化危険因子である血圧、糖代謝、脂質代謝及びそれらの異常と関連するか明らかにすることを第一の目的とする。また筋力及び筋量と動脈硬化危険因子との関連に対して肥満が及ぼす影響について明らかにすることを第二の目的とするものである。 2021年度は学童期検査を継続的に運営すること。そして本研究におけるリサーチクエスチョンの一つである「筋力は動脈硬化の危険因子やその異常と関連するか」について予備的な解析を行う計画であった。 2021年度の学童期検査の運営については、新型コロナウイルス感染症の拡大による対象者の安全確保のため、当初の検査開催計画から日程や会場等について大幅な変更を行うこととなった。そのため開催日数は12回(高知市10回、幡多地区2回)、採血のみ日数は7回(高知大学医学部岡豊キャンパス)であった。これらの検査への参加数は420名であり、そのうち採血を実施したのは212名(約50.5%)であった。 筋力と動脈硬化の危険因子やその異常との関連性についての予備解析は、2020年度までのデータを用い、今後の解析のあり方について検討を行った。具体的には、握力、生体インピーダンス法による四肢筋量を独立変数とし、血圧(収縮、拡張期)、血中HbA1c、血中コレステロール(総コレステロール、HDL、LDL)を従属変数とした一般線形モデル、ロジスティック回帰分析を行い、両者の関連性について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
筋力と動脈硬化の危険因子やその異常との関連性についての予備解析は、2020年度までのデータを用いて行い、今後のデータ解析の方向性について検討することができた。一方で、学童期検査に対する新型コロナウイルス感染症の影響に苦慮している。2021年度の学童期検査の運営については、新型コロナウイルス感染症の拡大による対象者の安全確保のため、当初の検査開催計画から日程や会場等について大幅な変更を行うこととなった。そのため開催日数は12回(高知市10回、幡多地区2回)、採血のみ日数は7回(高知大学医学部岡豊キャンパス)であった。これらの検査への参加数は420名、うち採血実施者は212名となった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度も新型コロナウイルス感染症の影響が及ぶものと推測される。そのため、学童期検査のついては対象者の安全確保に十分留意した上で実施する計画である。データ解析については、筋力は動脈硬化の危険因子やその異常との関連性の解析については、2020年度までのデータに2021年度奈良たに取得したデータを加え、検討を行う計画である。解析モデルは2021年度の予備解析と同様に握力、生体インピーダンス法による四肢筋量を独立変数とし、血圧(収縮、拡張期)、血中HbA1c、血中コレステロール(総コレステロール、HDL、LDL)を従属変数とした一般線形モデル、ロジスティック回帰分析を行い、両者の関連性について検討することとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、学童期検査の開催形態が大きく変更となったこと、また参加を計画していた各種学会がオンライン開催となったことが主な理由である。次年度使用額については情報収集や情報発信等への予算として充当することを計画している。
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