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2023 年度 実施状況報告書

脊柱靭帯骨化疾患 ~ゲノム解析による疾患概念の確立~

研究課題

研究課題/領域番号 21K10475
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

長田 圭司  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00527195)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード靭帯骨化 / 遺伝子解析 / AGEs
研究実績の概要

最終糖化産物(Advanced Glycation End Products: 以下AGEs)は今、世界中で最も注目されている“老化物質”であり、AGEsは非酵素的に蛋白と還元糖が結び付 く糖化反応により産生され、その一部は靭帯骨化につながることが示唆されている。本研究の目的は最終糖化産物と骨増殖性疾患との関連を明らかにすることで ある。研究成果の発表はすでに3回行っており、2018年10月5日 中部整形災害外科にて骨化疾患の重症度と終末糖化産物(AGEs)の血中濃度は相関する;大規模住民 コホートの結果よりを発表し、学会奨励賞を頂いた。
また2018年11月24日には厚生労働省OPLL班会議に出席し、同様の内容で発表を行った。 2019年4月19日日本脊椎脊髄病学会において、終末糖化産物(AGEs)の血中 濃度は骨増殖性病態の重症度と相関する;大規模住民コホートの調査結果よりを一般口 演にて発表を行った。2020年には日本脊椎脊髄病学会にてProgression of OPLL and its association with AGEs.をWeb発表(口演)を行った。さらにOPLLと骨化疾患との関係を明らかにするべく、ゲノム解析を行うように研究を推進中で ある。脊柱X線による調査は2011年より開始しており、脊柱靭帯骨化疾患の読影もすでに行ってい る。また同時にそのコホートにて遺伝子検査用の静脈血サンプ ルも抽出している。 以前我々の研究班ではWSSにおいて椎間板変性の遺伝子解析を行い, THBS2(Thorombospondin2)遺伝子領域の SNP である rs9406328 と DD の間に有意な関連性を 見いだした(T. Deguchi et al. Osteoarthritis and Cartilage 27 (2019) 1501-1507) 。今回我々はOPLL のみならず、脊柱靭帯骨化疾 患が複数存在する脊柱靭帯骨化疾患群を先行研究で報告される 感受性遺伝子の候補から選択し、骨化疾患の部位別、重症度別に解析を行い、その遺伝的背景を 解明する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データ収集は終わっており、遺伝子解析を行うのみである。

今後の研究の推進方策

今後さらにゲノム解析等も追加して、OPLLの病態解明を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により出張する予定であった研究会への参加がキャンセルとなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Plasma pentosidine concentration is associated with ligament ossification and high-grade osteoarthritis: The ROAD study2023

    • 著者名/発表者名
      Keiji Nagata
    • 雑誌名

      Geriatrics & Gerontology International

      巻: 24 ページ: 154-160

    • DOI

      10.1111/ggi.14745

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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