研究課題/領域番号 |
21K10483
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
及川 理恵子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (40410336)
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研究分担者 |
岩男 悠 金沢医科大学, 医学部, 助教 (10612244)
岩井 邦充 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40243274)
石田 良子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (70434470)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | NASH/NAFLD |
研究実績の概要 |
本研究は、NAFLD/NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)と耐糖能障害の関連を明らかにすることにある。金沢医科大学健康管理センターで人間ドック受診者を対象として腹部超音波により脂肪肝が指摘されたものと指摘されないものに分け、空腹時血糖値、血清HbA1c値、インスリン値、糖負荷試験値、そしてHbA1cの6~8%域で大きな変動を示し食後高血糖を反映する1.5アンヒドロ-D-グルシトール(以下1.5-AG)値を比較し関連を考察する。また、空腹時と食後のグルカゴン値も測定しNAFLD/NASHと耐糖能障害の関連を明らかにすることが目的である。 2021年10月より、金沢医科大学健康管理センターにて入院ドック受診者で高脂血症や糖尿病、慢性肝炎などの治療をされていない男性を対象とした研究を開始した。研究に参加していただいた方は2021年3月末までで79人/200人であった。被験者が45人の時点で検討したところ、1.5AG、HOMA-Rで有意差がみられた。このことから、この研究の目標である、1.5AGが表す食後高血糖と脂肪肝のなりやすさの相関があると予想できる。ただ、この結果は予定人数の25%のみでの検討なので、2022年度は当初も目標である200人まで被験者を増やし、再度解析を行う予定である。 グルカゴンについては現在解析中であるが、糖負荷試験と同時に測定しているため、食後高血糖を認めるものはグルカゴンの減少速度が低く、高血糖の遷延につながっていると予測できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度で79人とおよそ募集人数の35%が集まっており、2022年度、2023年度で目標の200人に到達する予測がたったため。また25%集まった段階での検討では1.5AGと有意差をもって相関することがわかったため。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度はさらに被験者を募集し、150人以上を目標とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を開始するまでの審査などで時間がかかり、研究開始が2021年10月からとなっていたため、当初予定よりも被験者が少なく、次年度使用額が生じた。2022年度はさらに多くの被験者を募集するため2021年度分も使用する予定である。
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