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2023 年度 実施状況報告書

動脈硬化、心血管病、CKDに及ぼす不眠症、睡眠時無呼吸症候群の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K10486
研究機関福岡大学

研究代表者

吉村 力  福岡大学, 病院, 准教授 (20511885)

研究分担者 有馬 久富  福岡大学, 医学部, 教授 (20437784)
升谷 耕介  福岡大学, 医学部, 教授 (30419593)
藤田 昌樹  福岡大学, 医学部, 教授 (50325461)
前田 俊樹  福岡大学, 医学部, 准教授 (50555555)
川添 美紀  福岡大学, 医学部, 講師 (30469374)
佐藤 敦  福岡大学, 医学部, 講師 (60816263)
安野 哲彦  福岡大学, 医学部, 准教授 (80551994)
舩越 駿介  純真学園大学, 検査科学科, 助教 (80868894)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード睡眠負債 / 睡眠時無呼吸症候群 / 動脈硬化 / 慢性腎臓病
研究実績の概要

本研究では、地域一般住民を対象として睡眠負債と睡眠時無呼吸症候群が心血管病とCKDに及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。新型コロナウイルス感染症の蔓延にて健診受診率が低く、研究に参加される方が当初よりも少なかった。しかし、2023年度は以下の作業をおこなった。
①同意の取得:福岡市城南区における住民健診受診者に、研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を頂いた。②睡眠活動量計の解析:睡眠としてWatchPAT、活動量計としてアクチグラフ、オムロン活動量計を使用して、解析をした。③胸腹部CT:Multidetector CT(MDCT)による胸腹部CTの撮影を行った。④画像解析:トレーニングされた研究者が、CT画像を用いて冠動脈および大動脈石灰化をAgatston scoreを用いて評価した。心臓周囲脂肪、内蔵脂肪および皮下脂肪面積についても医用画像解析ソフトを用いて評価した。⑤データベースの整備:健診結果のデータ入力を行った。また、外れ値や欠損値を随時確認することにより、データクリーニングを実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は、福岡市城南区で研究参加者の同意を取得し、天神クリニックで睡眠 、活動量計、胸腹部CTを施行した。福岡県那珂川市は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、研究開催が中止となっている。そのため、長崎県壱岐市での研究参加者を募った。壱岐病院で睡眠 、活動量計、胸腹部CTを施行した。また画像解析、データベースの整備をした。睡眠健診を行えた方は2023年度は福岡市城南区126名、長崎県壱岐市47名(合計841名)であった。新型コロナウイルス感染症蔓延により、健診受診の方自体が減り、やや遅れていると考える。

今後の研究の推進方策

今後も以下の作業をしていく。
①福岡県那珂川市および福岡市城南区、長崎県壱岐市における住民健診受診者に、研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を頂く。②健診受診率増加のために、地域
住民に対して健診の重要性を浸透させていく。③睡眠計・活動量計の解析:睡眠計としてWatchPAT、活動量計としてアクチグラフ、オムロン活動量計を使用して、解析をする。④検体保存:検体の詳細な解析のために、保存した検体は福岡大学医学部の超低温フリーザーで長期保存する。⑤胸腹部CT:Multidetector CT(MDCT)による胸腹部CTの撮影を行う。⑥画像解析:トレーニングされた研究者が、CT画像を用いて冠動脈および大動脈石灰化をAgatston scoreを用いて評価する。心臓周囲脂肪、内蔵脂肪および皮下脂肪面積についても医用画像解析ソフトを用いて評価する。⑦データベースの整備:健診結果のデータ入力を行う。
また、外れ値や欠損値を随時確認することにより、データクリーニングを実施する。⑧研究結果を解析し、学会発表・論文作成を行う。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の流行拡大に伴い、通常の健診が制限されてしまったことが上げられる。健診者の減少に伴い、研究同意者が大幅に少なくなり、研究にかなりの制限がなされた。これ程にまでも制限されるとは思いもよらなかった。また、研究で使用しているWach PATの会社(フィリップス社)がリコールになり、その購入などもできなかった。また、研究を進捗させるための事務補佐員を雇用することができず、人件費を使用することができなかった。しかし、2023年5月現在、5類感染症に移行し、2024年度に巻き返しをする予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 労働者の睡眠時無呼吸症候群2024

    • 著者名/発表者名
      吉村 力
    • 雑誌名

      産業医学ジャーナル

      巻: 47 ページ: 67~72

    • DOI

      10.34354/ohpfjrnl.47.1_67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Association between serum ALT levels and incidence of new-onset diabetes in general population of Japanese: a longitudinal observational study (ISSA-CKD)2023

    • 著者名/発表者名
      Morinaga Akiko、Iwanaga Kazuyo、Maki Kaori、Ueno Tamami、Kawano Kazumi、Funakoshi Shunsuke、Yamanokuchi Toshitaka、Tsuji Masayoshi、Abe Makiko、Satoh Atsushi、Kawazoe Miki、Maeda Toshiki、Yoshimura Chikara、Takahashi Koji、Tada Kazuhiro、Ito Kenji、Yasuno Tetsuhiko、Kawanami Daiji、Masutani Kosuke、Arima Hisatomi
    • 雑誌名

      BMJ Open

      巻: 13 ページ: e074007~e074007

    • DOI

      10.1136/bmjopen-2023-074007

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Elevation in white blood cell count and development of hyper LDL cholesterolemia2023

    • 著者名/発表者名
      Okutsu Shota、Kato Yoshifumi、Takeoka Hiroaki、Funakoshi Shunsuke、Maeda Toshiki、Yoshimura Chikara、Kawazoe Miki、Satoh Atsushi、Tada Kazuhiro、Takahashi Koji、Ito Kenji、Yasuno Tetsuhiko、Fujii Hideyuki、Mukoubara Shigeaki、Saku Keijiro、Kodama Shohta、Kawanami Daiji、Masutani Kosuke、Arima Hisatomi et al.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 13 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-023-35436-6

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 特集 高血圧の病態と管理の最前線 総論 血圧管理におけるデジタル技術の活用2023

    • 著者名/発表者名
      吉村 力、有馬 久富
    • 雑誌名

      腎と透析

      巻: 95 ページ: 164~167

    • DOI

      10.24479/kd.0000000838

    • 査読あり
  • [雑誌論文] デジタル技術と高血圧に関する指針作成の意義2023

    • 著者名/発表者名
      吉村 力、有馬 久富
    • 雑誌名

      Current Therapy

      巻: 41 ページ: 38~41

    • 査読あり
  • [学会発表] 睡眠時無呼吸症候群を公衆衛生から攻める2023

    • 著者名/発表者名
      吉村 力
    • 学会等名
      第82回日本公衆衛生学会総会
    • 招待講演
  • [学会発表] SAS治療選択肢の調査研究;SRNG研究会からのお願い2023

    • 著者名/発表者名
      吉村 力
    • 学会等名
      日本睡眠学会第45回定期学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] SAS診療において合併症をどうするか? 「気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)について」2023

    • 著者名/発表者名
      吉村 力
    • 学会等名
      日本睡眠学会第45回定期学術集会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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