研究課題/領域番号 |
21K10488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
大門 眞 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (20241698)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 遺伝子環境相互作用 / 分子疫学 / 生活習慣病 / 糖尿病 / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
生活習慣病は種々の生活習慣と遺伝因子が関与する多因子疾患であり、それらの相互作用が重要である。そこで、生活習慣の詳細なデータを踏まえて疾患感受性遺伝因子を検索し、実臨床に役に立 つ手法の開発を目的とした。期間中の成果:1)コホートの追跡:青森県弘前市岩木地区の住民健診を継続しデータを拡充し、それらを用いて種々解析。糖尿病発症の背景因子を統合的に解析し、耐糖能のみでは判らない新たなリスク群を提唱した。2)遺伝因子を用いた関連解析:既知の18種類の遺伝子の多型とそれらの組み合わせ、栄養摂取状況による糖尿病への影響を解析し、幾つかの遺伝子多型が栄養摂取量依存性に糖尿病と関連する事を明らかにした。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遺伝情報を利用した個別化医療が近い将来導入されると言われて20年以上経つが、少なくとも生活習慣病の治療では、実臨床に導入される状況にはない。これまで多くの疾患感受性遺伝因子が報告されて来たが、それらを統合しても十分に生活習慣病のリスクを説明できない事が、その理由だが、私達は、生活習慣との相互作用を考慮せず解析している事がその要因と考え、種々生活習慣依存性に疾患感受性となる遺伝因子の解析を進めて来た。今回の研究は、これら研究を発展させ、既報の疾患感受性遺伝因子を対象として協調して働く生活習慣(環境)因子を明らかにするもので、その成果は実臨床で役立つ情報を提供し、個別化医療へ繋がる物と思われる。
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