研究課題/領域番号 |
21K10503
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
徳満 敬大 獨協医科大学, 医学部, 助教 (30897799)
|
研究分担者 |
古郡 規雄 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20333734)
菅原 典夫 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80431435)
山本 弘江 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (80251073)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 男性周産期うつ病 / EPDS-P |
研究実績の概要 |
我々は男性周産期うつ病の新規スクリーニングシステム構築にむけ、研究を継続している。男性周産期うつ病の間接的評価尺度であるEPDS-Pに関する論文著者(Dr. Sheehan David Fisher)の協力を得て、EPDS-Pを英語版から日本語版にバックトランスレーションを行った。この評価尺度は、周産期における男性のうつ状態の程度を、女性からの報告をもとに間接的に評価するものであるが、日本人男性を対象とした日本語による研究が行われていなかったため、翻訳作業を要したのである。次に、女性の評価にもとづく男性周産期うつ病の新規スクリーニングシステムの開発研究に関する倫理審査を、獨協医科大学生命倫理委員会に諮り、承認を得た(令和3年9月3日、承認番号2021-015)。加えて、実地調査開始前にUMIN-CTRへ臨床試験登録(UMIN試験ID: UMIN000045584)を行った。令和4年3月、研究プロトコル論文がNeuropsychopharmacology reports誌から出版された(Tokumitsu K et al., Neuropsychopharmacol Rep. 2023 Mar;43(1):163-170)。令和3年10月以降、青森県十和田市の子育て世代親子支援センターの保健師および助産師の協力を得て、十和田市の地域住民を対象とした、周産期の男女に対する調査を継続している。少子化の影響を受けており、研究期間内にサンプリングを終了できない可能性があるため、調査期間の延長を検討している。また、男性周産期うつ病について、日本精神神経学会総会のシンポジウムで発表を行った。加えて、同学会の機関紙で男女の周産期うつ病に関する総説が受理された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
青森県十和田市の地域住民を対象とした調査を実施中である。少子化の影響により、当初の予定より参加者数が下回っている。このため、調査期間の延長を検討している。
|
今後の研究の推進方策 |
青森県十和田市の地域住民を対象とした調査を継続する予定である。また、獨協医科大学産科婦人科で出産を控え、または出産した女性および男性パートナーを対象とした調査も行っている。研究成果は査読付きの英文論文にまとめ原著論文として投稿する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス流行にともない、移動の制限が生じ、結果として旅費の支出が予想より少なかったことが理由として挙げられる。今後は予定通りの資金計画を遂行できるものと考える。
|