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2023 年度 研究成果報告書

老化による運動器の形質変化:オステオサルコペニアに関するプロテオーム解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K10505
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大澤 祐介  慶應義塾大学, 健康マネジメント研究科(藤沢), 准教授 (20621204)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードオステオサルコペニア / プロテオミクス解析 / 国際比較 / 老化
研究成果の概要

骨密度と筋肉量の低下が合併したオステオサルコペニアは、総死亡率など重大な健康関連のアウトカムと強い関連があるが、その機序や早期発見に寄与するバイオマーカーは確立していない。国内外の前向きコホート研究から骨密度と筋肉量・筋力の関連を検討した結果、骨密度と筋肉量の低下は関連をするが性別、国や人種によって関連の強さが異なることが示唆された。骨密度の低下には血漿中のGDF-15が有力バイオマーカーであること、サルコペニア関連では血漿中のヒスチジンとアラニン濃度が歩行速度と関連することを認めた。骨と筋肉の関連の強さが国や人種によって異なったことから、バイオマーカーも国際比較をすることが重要と考える。

自由記述の分野

老化疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界レベルの超高齢化に伴い、オステオサルコペニアの病態生理学や背景因子を明らかにすることは喫緊の課題である。本研究の研究成果から、骨密度と筋肉量の低下は関連することが示されただけでなく、その関連の強さは国や人種によって異なること、男性より女性のほうが関連が強いことを示した。また、骨密度の低下と関連する血漿中のタンパク質に関しても性差があった。以上より、運動器の加齢変化を理解する上では、国や人種、性別など属性が重要であることが示唆され、今後、老化による運動器の形質や機能低下に対する運動プログラムなど介入研究を講じる場合には、対象者の属性を考慮することも重要な視点となると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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