研究課題/領域番号 |
21K10543
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
武智 尚子 香川大学, 医学部, 助教 (60839869)
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研究分担者 |
前川 泰子 香川大学, 医学部, 教授 (60353033)
清水 裕子 香川大学, 医学部, 教授 (10360314)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 手術室看護師 / 職業キャリア成熟 / 概念分析 / 手術看護 |
研究実績の概要 |
本研究は、「手術室看護師の職業的キャリア成熟度測定指標」の開発とその信頼性・妥当性の検討を行うことを目的とし、以下の3段階で実施する。 ①手術室看護師の職業的キャリア成熟度の測定概念の構成要素を明らかにする。②①で得られたデータから、手術室看護師の職業的キャリア成熟度の到達指標を検討して質問紙の項目候補を作成し、質問紙案を作成する。③②で作成した質問紙で調査し、尺度の信頼性と妥当性を検討する。 当該年度は、キャリア発達理論および、看護師の職業的キャリア成熟に関する文献検討を行い、手術室看護師の職業的キャリア成熟の定義について検討した。文献検討の結果、職業的キャリア成熟には、職業的アイデンティティが影響しており、手術室看護師のキャリア発達においても職業的アイデンティティの形成に着目する必要があることを確認した。そして、手術室看護師の職業的アイデンティティの形成、看護観に関する文献検討を行った。「手術室看護師の職業的キャリア成熟」の構成概念を明確にするために、国内外の文献の検討を行った。しかし、手術室看護師の職業的キャリアに関する先行研究が極めて少なく、概念分析するには至らなかった。そのため、構成概念を明確化するために,手術室看護師に協力依頼し,質的帰納的アプローチにより構成概念を抽出する方法を追加することとした。手術室看護師へインタビュー調査にあたり、研究計画を所属施設の倫理委員会に申請、承諾を得る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
職場の人員不足および新型コロナ感染症による職場での仕事量の増加により,計画通りの研究遂行が出来なかった。職業キャリア成熟に関して,キャリア理論および先行研究から手術室看護師の職業的キャリア成熟の定義を検討した.構成概念の明確化のため、文献検討を行ったが,職業的キャリア成熟を検討できる対象文献が少なく,概念分析に至らなかった.
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今後の研究の推進方策 |
研究計画を所属施設の倫理委員会に申請,承諾を得たのちに,手術室看護師にインタビュー調査を実施し「手術室看護師の職業的キャリア成熟」の構成概念を明確化する.その後,第1段階である手術室看護師の専門的特性から職業的キャリア成熟の構成要素を質的に明らかにするための調査を計画していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
国内学会などの参加が新型コロナ感染症の影響で,すべてWeb開催となり旅費が発生しなかった.
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