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2023 年度 実績報告書

行動変容につながる看護マネジメントリフレクション研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10574
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

西村 宣子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (90827677)

研究分担者 富樫 恵美子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (60839166)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードリフレクション / 看護管理者研修 / 看護師長 / 行動変容 / 意識変容 / 経験学習 / マネジメントリフレクション
研究実績の概要

看護師長の行動変容につながるリフレクション研修プログラムを考案し、2022年に3回シリーズで研修を実施した。本研究の目的は、その研修効果を検討することである。
【方法】研修に参加した看護師長14名を対象に、研修後6ヶ月および12ヶ月において、自己式質問紙調査を実施した。また、研修後6ヶ月には承諾の得られた看護師長へ、研修後看護管理実践に活かしている事項についてインタビューを実施した。質問紙の内容は、メタ認知10項目とリフレクションに関する自己評価32項目(リッカート尺度6件法)および行動変容の実際(自由記載)である。データ分析は、メタ認知、自己評価の各項目を第1回研修後と研修後6ヶ月、12ヶ月後の平均値を算出し、多重比較はWilcoxonの符号不順位和検定を実施した。自由記述内容とインタビュー内容は質的帰納的に分析した。
【結果】質問紙の回収数は9名(回収率64.3%)、看護師長経験年数は平均5.43年であった。インタビュー調査対象者は4名であった。研修後6ヶ月において、メタ認知および自己評価の平均値は上昇したが、研修後12ヶ月では若干下降していた。Wilcoxonによる検定では、6か月後および12か月後において優位な変化は見られなかった。質的分析により【スタッフを尊重する態度を示す】【スタッフの話を傾聴する】と積極的に【スタッフと良い関係をつくる】ことに取り組み、【自己の行動や思考を意図的に振り返る】ことや【自分の傾向を意識して冷静に対応する】と看護管理実践の思考や行動の変化が見られた。
【考察】本プログラムへの参加者が少ないこともあり、量的データで研修効果を表明するに至らなかった。しかし、本研究により、看護師長が研修プログラムで得た学びを自己の看護管理実践に積極的に活用するという効果が確認できた。今後は、対象者を増やし、研修プログラムの妥当性を再度検討していく必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 行動変容につながる看護マネジメントリフレクション研修プログラムの効果 -看護師長の「気づき」に焦点を当ててー2024

    • 著者名/発表者名
      西村宣子 富樫恵美子 河野秀一 木村麻紀 菅原聡美
    • 学会等名
      第28回日本看護管理学会学術集会
  • [学会発表] 看護師長の看護マネジメントリフレクションの課題と行動変容への促進要因2023

    • 著者名/発表者名
      西村宣子 富樫恵美子
    • 学会等名
      第27回日本看護管理学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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