研究課題/領域番号 |
21K10583
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研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
前田 隆子 医療創生大学, 国際看護学部, 教授 (80593540)
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研究分担者 |
桑原 美弥子 聖徳大学, 看護学部, 教授 (00336471)
西田 三十一 聖徳大学, 看護学部, 准教授 (10736622)
榎本 麻里 聖徳大学, 看護学部, 教授 (80151992)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 臨地外実習プログラム / 周術期看護実習 / 能動的実習 |
研究実績の概要 |
今年度は、2021年度に「全国の看護系大学において2020年度に遠隔で実施された周術期看護実習の実態、目標達成度、課題を明らかにする」ことを目的として実施したアンケート調査の分析を行い、臨地外実習でも実習目標達成が可能となる要因を探求した。 273校の周術期看護実習科目責任者に質問紙を郵送し、65部(24%)の有効回答を得た。その結果、COVID-19 影響下で実施した周術期実習の内容や方法、目標達成度について実態が明らかになった。「急性期の臨場感・リアリティが再現できない」という課題が多く挙げられたが、実習目標達成度が「臨地実習より上回った」という回答者もおり、回答者らは周術期の経過の早さを重視し臨地実習に近い内容で実習する工夫をしていたことが明らかとなった。臨地外実習で目標達成を目指すには、学生が自ら考えて動き、患者の反応から学ぶ仕掛けが必要であり能動的な実習となる複数の要素があげられた。研究成果は、学会で2題発表し、論文を2本投稿中である。これらの成果をもとに、実際の患者データを得てよりリアリティのある臨地外実習プログラムの作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りの進捗である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、プログラムを実施し有効性の検討を行う。COVID-19をめぐる社会的状況は変化し、すべての実習を臨地外で実施するという状況ではなくなってきている。研究計画の着想時には研究期間内に臨地実習が可能になた場合も想定していた。その場合、本プログラムは学内演習をより充実させる教材としても役立つことを期待したものでもある。最終年度はプログラムの一部を使用した学内での模擬実習を実施しプログラムを検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度は、インタビュー調査から全国アンケート調査に切り替えたことで謝礼が発生しなかったこと、プログラム作成のための患者データを入手するにあたり、当初見込んでいた謝礼が発生せず、見込みよりも少ない支出となった。翌年度は、プログラムの作成と実施、評価を行う。評価者への謝礼、成果発表に係る費用(学会参加費、旅費、論文投稿手数料、英文校閲料)、消耗品、知見を深めるための論文、書籍の購入に使用する。
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