研究課題/領域番号 |
21K10588
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
小口 翔平 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (10865356)
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研究分担者 |
金子 さゆり 宮城大学, 看護学群, 教授 (50463774)
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 看護師 / 多重課題 / 看護管理 / 看護教育 / 多重課題遂行能力 |
研究実績の概要 |
昨今、医療の高度化、在院日数の短縮化などを背景に看護師の業務量が増加し、限られた時間の中で適切かつ効率的に看護ケアを提供することが求められるなど、看護師は「多重課題」への対応を余儀なくされている。また、看護師が多重課題を適切に対応できないことによる、患者に提供するサービスの質が低下すること、患者の安全性が損なわれることが問題視されるなど、看護師の多重課題遂行能力の獲得・向上は喫緊の課題であるといえる。 一方、看護師の多重課題遂行能力に関する研究は限定されており、臨床の現場で中心的な役割を担う、熟練看護師に着目した研究は少ない。 本研究では、1)熟練看護師の多重課題の実践をもとに、多重課題遂行能力尺度を開発し、2)開発した尺度を用いた看護師の多重課題遂行能力に関連する要因を検討する。その後、3)関連要因を考慮に入れた教育プログラムを検討し、4)開発した教育プログラムの有用性の検証を行うことを目的としている。 令和3年度は、目標の1)に該当する多重課題遂行能力尺度の開発に注力し、日本看護協会の作成したクリニカルラダーⅣ以上に準じる看護師へのインタビュー調査を行い、看護師の多重課題遂行能力尺度開発のための尺度項目案の抽出を実施した。なお、クリニカルラダーとは、あらゆる施設や場で活動可能な看護師の育成・教育支援、継続性の強化のため、個々の看護師が所属する施設の枠にとどまらず、全国レベルで共通して活用可能な指標として日本看護協会により開発されたものである。 令和4年度には、抽出した尺度項目案の精選を行ったうえ、質問紙調査を実施し、多重課題遂行能力尺度の開発を完遂する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画において、令和3年度は、多重課題遂行能力尺度の開発を計画していた。これに対し、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、尺度項目案を作成するためのインタビュー調査対象者の確保が難渋し、尺度項目案の作成が途中段階となっている。したがって、研究はやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、多重課題遂行能力尺度の尺度項目案を作成後、倫理委員会による審査を経て、質問紙調査を実施し、令和4年度中に多重課題遂行能力尺度の開発を実施する。 その後、多重課題遂行能力の関連要因の検討、多重課題遂行能力を獲得・向上するための教育プログラムの検討および有用性の検証を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、尺度項目案を作成するためのインタビュー調査対象者の確保が難渋したことに伴い、当初計画からの遅延が生じている。当初計画に追随する形で研究を進め、今後の尺度開発・関連要因の検討のための質問紙調査に当該助成金を使用する。
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