研究課題/領域番号 |
21K10589
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
樫原 理恵 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00570540)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | サーバントリーダーシップ / 地域ケアミックス / 看護管理者 |
研究実績の概要 |
COVID-19の影響により、全く研究が進んでいない。第一研究に必要な倫理審査の書類等を整備するにとどまった。 サーバントリーダーシップに関する研修会等の開催時に、看護管理者らと懇談の機会を活用し、地域包括ケアシステムの活用状況等について見識を深めることはできた。新規入院患者の治療が入院期間で終了することができない場合、地域でのサポート体制の構築や他機関との連携の必要性があることが明確となった。病院で勤務する看護師についても、患者の生活に基づいた支援をするためには地域サポートシステム等の知識が必要であるが、知識獲得の方略に苦慮していることが推察された。 病院看護組織に必要なリーダーシップとしてサーバントリーダーシップスキルの獲得のための研修を実施した内容について雑誌に特集記事として掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
サーバントリーダーシップに関する研修会の実施、サーバントリーダーシップに関する雑誌編投稿はできたもののCOVID-19の影響、学内担務の増加により、全く研究が進んでいない。第一研究に必要な倫理審査の書類等を整備するにとどまっている。 第一研究に必要な対象を選定するため、研修会に参加している看護管理者と懇談する機会を活用し情報収集、意見交換を実施した。病院看護管理者らは、病院施設内で治療が完結しないことを念頭に、自施設の病棟で勤務する看護師らにも地域サポートに関する知識の獲得や視野の拡大を願っていることが理解できた。計画当初は退院支援に従事する看護師にインタビュー調査を実施する予定であったが、対象者について再考している。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査承認後、第一研究である看護管理者に対する質的研究に着手すると共に、第2研究である質問紙による調査研究に着手する。質的研究では、10~20名の看護管理者を対象にインタビュー調査を実施し、現状の課題を明らかにし地域ケアミックスを推進する方略を模索する。第2研究に必要な尺度開発者に尺度使用許諾を得ると共に対象を確保し調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響と学内担務の増加により研究が進んでいなかったため。今年度から研究時間を確保し、遂行する。 サーバントリーダーシップ研修会等で看護管理者との懇談会での意見交換や情報収集の内容を加味し、第一研究として看護管理者に対しインタビュー調査を実施、加えて病棟看護師を対象にした大規模質問紙調査を実施する予定である。
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