研究課題/領域番号 |
21K10607
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研究機関 | 弘前医療福祉大学 |
研究代表者 |
西沢 義子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (60113825)
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研究分担者 |
小山内 暢 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40514138)
野戸 結花 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80250629)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 放射線看護 / 教材開発 / 看護基礎教育 / 看護継続教育 |
研究実績の概要 |
1.「放射線の基礎」教材の作成 構成内容は①放射線の基礎と用語:身近にある放射線、放射線の利用、用語と単位、半減期、放射線の種類・性質。②外部被ばくの低減三原則:距離・時間・遮へい。③医療における放射線防護:外部被ばくの低減策とした。教材には理解が促進されるように実験データを採用したり、放射線を身近に感じられるようにイラストを用いた。動画視聴時間は約25分とした。。 2.教材視聴による学習効果の検証 A県の2大学の看護学生とB病院の看護師にリーフレットを用いて調査協力を依頼し、google formで参加登録を求めた。調査協力が得られたのは看護学生29名、看護師16名、合計45名であった。調査期間は2024年2月~3月である。調査には質問紙調査法を用いた。放射線の基礎に関する質問項目は研究者が数回検討を重ね必要と思われる基礎的内容20項目とした。各質問に対して正しいまたは誤っていると思う回答を3~4つの選択肢から1つ選択させた。主な質問として自然放射線からの年間被ばく量、放射線の単位、放射線の特徴、放射線被ばくの種類などとした。また、教材に対する意見や改良点についての意見を求めた。 教材視聴前のデータから看護学生・看護師ともに医療被ばく・職業被ばくや外部被ばくの3原則については正しく認識していたが、医療被ばくは線量限度の考え方が適用されないこと、放射線の単位について正しく認識されていないことが明らかとなった。教材視聴による学習効果として視聴前後の正答数を算出した。視聴前は10.11±2.15に対し、視聴後は14.04±1.95と教材視聴による学習効果が認められた。 教材に対しては概ね良好な評価が得られたことから、対象者からの意見を反映させた教材の改良と新たな教材の作成が求められる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
看護学生・看護師が苦手意識を持っている「放射線の基礎」に関しては理解を促進させるために教材の中に実験済のデータ(動画等)を多数採用している。その準備に時間を要したためやや遅れている。また、COVID-19流行時は実験の中断等を余儀なくされたことも遅れている一因である。
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今後の研究の推進方策 |
現在作成しているのは「放射線の基礎」の1教材のみであるが、教材視聴による学習効果が明らかとなったことから、放射線を用いた検査や血管造影・IVR等の看護継続教育でも活用できる動画教材を作成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が消費た理由は「放射線の基礎」1教材のみの作成であったこと、実験系のデータを準備するのに時間を要したためである。次年度は残っている動画教材作成のための実験機器等の購入と成果発表に充てる。
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