研究課題/領域番号 |
21K10616
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研究機関 | 中京学院大学 |
研究代表者 |
古田 雅俊 中京学院大学, 看護学部, 教授 (40413637)
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研究分担者 |
角谷 あゆみ 中京学院大学, 看護学部, 講師 (10837678)
宮良 淳子 中京学院大学, 看護学部, 講師 (90597949)
岸 央子 中京学院大学, 看護学部, 講師 (20839245)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護技術 / 映像教材 / 多視点 |
研究実績の概要 |
看護技術を習得するためには、まず講義や自己学習で知識を得た上で、技術を静止画や動画で確認しイメージ化を行い、イメージを基に繰り返し模倣をすることで技能として身につける。さらに知識と統合させることが必要である。この習得過程においてまず重要なのは、正確に看護技術をイメージすることである。そこで、本研究では、正確な看護技術のイメージ化を促す教材の開発として、看護技術を様々な視点(多視点)から撮影することに考えが至った。多視点にすることで、死角を無くすことができ、多くの情報が得られることが可能になる。それにより、正確な技術のイメージ化が推進され、技術の模倣が容易となり確実な技術の習得につながる。 本研究の目的は、多視点で撮影した動画(看護技術多視点映像アプリケーション)を用いることで学生の技術の習得に寄与するのかを、チェックリストを用いた技術評価から検討することである。 初年度の計画としては、①車椅子移乗の動画作成の基盤となるシナリオ作成・撮影、②オーサリングツールの作成、③オーサリングツールを使用したアプリケーションの作成の3つを予定していた。①について、シナリオについては先行研究をもとに作成をほぼ完了している。一方、撮影には模擬患者の利用を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から現時点で延期をしている。撮影に必要な物品の購入は、すでに完了していることから環境が整い次第撮影を行う予定である。②オーサリングツールは、2021年6月より開発を開始し、2022年の時点で終了している。バグの修正に時間を要し予定より完成は遅れたが、問題はないと考える。看護技術の動画作成が完了次第、作成したオーサリングツールを用いて、アプリケーションの作成にあたれる状況であるが、先に述べた通り技術動画の撮影が行えていないためアプリケーションとしての提供はできていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在の状況としては、シナリオは先行研究に基づき検討をし作成しており、撮影に必要な機材の購入は完了している。また、アプリケーションの作成に必要なオーサリングツールも作成が完了している。しかしながら、新型コロナウイルス感染症蔓延防止対策のため、予定していた模擬患者を用いた撮影ができない。そのため、アプリケーションの作成まで辿り着けていない状況である。撮影から、編集、アプリケーションの作成まで1ヶ月以内で完了すると想定している。当初の研究計画では、2022年3月までにアプリケーションの作成が完了し、次の段階へ進む予定であったが現時点では、1、2ヶ月程度スケジュールが遅れていると考えており「やや遅れている」と評価をした。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延防止対策状況を検討しながら、早急に撮影を開始しアプリケーションを作成する必要がある。撮影後は速やかに編集・アプリケーションの作成をし、研究スケジュールに従い順次調査を行なっていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は、予定していた看護技術の動画撮影が行えなかったため一部研究費未使用となった。2022年度には、その予算で撮影を行うこととする。そのほか2022年度に使用予定の予算については、アプリケーションの評価や修正のために使用する予定である。
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