研究課題/領域番号 |
21K10618
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
大野 晶子 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (30285233)
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研究分担者 |
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
東野 督子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (00352906)
道重 文子 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (00274267)
鈴木 紀子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (70460574)
大谷 喜美江 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 准教授 (30507843)
江尻 晴美 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (60515104)
神谷 潤子 日本福祉大学, 看護学部, 助教 (30707419)
嶋田 貴之 日本福祉大学, 看護学部, 助教 (10889885) [辞退]
石原 佳代子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助手 (50896347)
佐伯 香織 日本福祉大学, 看護実践研究センター, 客員研究所員 (80583301)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔ケア / 看護継続教育 |
研究実績の概要 |
糖尿病などの慢性疾患や妊娠などが歯周組織に影響を及ぼすことや、歯周病などの口腔疾患が循環器病やがんなどの全身疾患や認知症と関連があることが明らかになっている。看護職は、口腔ケアの責任を担っているが、これまでの看護基礎教育や看護継続教育において、口腔ケアに対する教育内容が十分整備されているとはいえず、看護職の、全身疾患と歯科・口腔疾患との関連についての認識不足や口腔ケアの知識・技術不足がある。そこで、本研究は、口腔ケアに関する看護継続教育ニーズを明らかにするとともに、双方向のコミュニケーションが実現可能となる、Web会議システムを活用した口腔ケアに関する継続教育プログラムを開発することである。看護職への口腔ケアに関する継続教育を充実させることで、看護職の口腔ケア実践能力の向上を目指す。研究は2段階に分かれている。 研究1は、病院で勤務する看護職の口腔ケアに関する実態を明らかにして、継続教育ニーズを抽出する。3施設を対象に行ったプレテストの結果をもとに、質問紙を作成する。継続教育の責任者および口腔ケアを実践している看護職を対象に、全国的な質問紙調査を実施する。研究2は、病院で勤務する看護職を対象に口腔ケアに関するWeb会議システムを用いて、教育プログラムを開発する。 2021年度は、研究1を実施する計画であった。しかし、調査の実施までには至らず、文献検討およびこれまで実施した調査結果より、自記式質問紙調査票を作成したこと、倫理委員会に申請書を提出したところでとどまっている。作成した調査票の内容は、口腔ケアの実施状況(8問)、口腔アセスメントの実施状況(4問)、口腔ケアに関する組織的な取り組み状況(7問)、施設内で実施している口腔ケア教育内容(5問)、教育ニーズ(1問)、施設内の看護職の知識・技術の習得度(2問)と、施設の概要および対象者の属性である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本務の講義・演習・実習に時間をとられ、十分に研究時間を確保できなかった。本研究を発想するに至った前段階の質的研究として、2021年度にデータを収集していたため、その分析および学会発表準備に、想定以上に時間を要したのも一因である。また、研究分担者とは、オンラインで月1回集合しているが、上記の分析による時間を要したこともあり、本研究の進行を促進するようなディスカッションにはならなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の研究計画としては、5月末までに倫理委員会の承認を得るという見通しがある。承認後は、早急に質問票を配布・回収する。9月頃から分析を進めて、継続教育ニーズを抽出し、次の研究課題であるWeb継続教育プログラムの枠組みを作成することを目標とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況が遅れており、調査のための費用を使用しなかった。また、継続教育プログラムを実施するための口腔ケアのモデル人形や関連物品を購入予定であったが、プログラムの検討ができていないため、プログラム内容を検討後、より適切な物品を次年度以降購入予定としている。よって、2021年度は予定使用額はほとんど使用しない結果となった。次年度は質問紙調査の郵送費用や分析のための業者委託料金などを中心に使用予定である。
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