| 研究課題/領域番号 |
21K10630
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| 研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
小向 敦子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (10882029)
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| 研究分担者 |
鈴木 美代子 岩手県立大学, 看護学部, 准教授 (30558888)
高橋 有里 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (80305268)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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| キーワード | フラッシング(フラッシュ) / 点滴静脈注射 / 配合変化 / 看護師 / 臨床における現状 |
| 研究実績の概要 |
2024年度は,看護師が実施しているフラッシングの現状調査の結果を分析した.全国の臨床経験3年以上の看護師3000名を対象とし,有効回答533名(有効回答率17.8%)であった.本調査において,看護師がフラッシングを行う頻度は高く,3割以上の看護師が配合変化を経験していた.さらに,半数以上の看護師はフラッシング時に実施に伴う困難を経験しており,患者への声掛けや刺入部の観察といった工夫をしていた.1回あたりのフラッシング液の量は,10mL・5mLが最も多かったが,2.5mLとの回答が7.9%みられた.フラッシング液注入時の手技として,自分の手技と最も近いものとしては「静かに・ゆっくりと・緩徐に」が77.9%と最も多く,その背景にはフラッシングに伴う患者からの苦痛や違和感の訴えや点滴漏れ,薬剤の急速投与による副作用への懸念などがあることがわかった.効果的なフラッシングのためには,薬剤の粘性の影響も検討しなければならないため,チューブや薬剤に応じてフラッシング液の量を慎重に選択する必要があるといえる.また,本調査では,医師からのフラッシング指示がない場合において,看護師が自身の知識や経験からフラッシングの必要性を判断している現状が明らかとなった.
研究全体を通して:実証実験において,フラッシングはルート容量の2倍では薬剤の完全排出が難しいことが示唆されたが,注入速度による配合変化への明らかな影響を認めるには至らなかった.臨床の現状としては,看護師がフラッシングを行う機会が多い一方で,フラッシング液の注入量や速度についての明確な指標はなく,看護師は状況に応じて自ら対処行動(医師や薬剤師への確認や相談)を取ることで配合変化を回避していることが明らかとなった.そのため,点滴チューブ類の組み合わせや薬剤の性質に応じて看護師がフラッシング液の適正量を把握できる仕組みが必要と考えられた.
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