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2022 年度 実施状況報告書

看護師のアセスメントプロセスの可視化に基づくAIを活用した学習支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10631
研究機関横浜市立大学

研究代表者

佐藤 みほ  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30588398)

研究分担者 宮川 祥子  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (00338203)
井庭 崇  慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (40348371)
佐藤 菜保子  福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (40457750)
藤村 朗子  東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (80438853)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード暗黙知 / 実践知 / 可視化 / アセスメント / パターンランゲージ / 学習支援 / AI
研究実績の概要

臨床の看護師が行う「アセスメント」のプロセスには言語化されていない「暗黙知」に基づくと考えられる部分が多く、看護学生はアセスメントのプロセスの理解と実践に困難を抱えていると考えられる。そこで本研究では以下を目的としている:①暗黙知を言語化するために、アセスメントに卓越した看護師複数名が自身の実践について語る言葉を類型化・概念化し、抽出したものを体系的な言語で表した「アセスメントのパターン・ランゲージ」を構築する。②アセスメントのパターン・ランゲージを学習した人工知能を用いて学生のアセスメントをテキスト解析することにより、学生のアセスメントの振り返り、および課題明確化を促す学習支援システムを開発し、有用性と導入可能性を検証する。
本年度は急性期病院に勤務する病棟看護師で病棟勤務経験5年以上を条件として設定し、機縁法にて研究協力者を募った。研究協力の同意を得られた看護師を対象にフォーカスグループインタビュー(1回につき2から3名のグループ構成)をオンラインにて実施し、「痛み」についてのアセスメントの暗黙知・実践知の言語化を目的として、「患者が感じる痛み」をアセスメントする際に大切にしていることやアセスメントの際の着眼ポイント、重要視しているポイント、またアセスメントの結果をどのように看護実践に結びつけているかについての語りを得た。インタビューは計7組、19名に対して実施され研究者らにより逐語録を作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COIVD19での病棟への研究協力等が必要であったため、インタビュー実施までに時間を要したものの、前年度末に本研究におけるフォーカスグループインタビュー実施に関する倫理審査申請を研究代表者の所属する組織で得られ、本年度はインタビュー実施を実現できた。
急性期病院での勤務経験5年以上の病棟看護師を対象として、本研究への協力者を募り、一定数集まるごとにインタビューを実施した。原則として1回につき3名程度の研究協力者で1グループ構成としたインタビューを予定したが、急な勤務等の都合により予定協力者の参加が叶わなかったケースもあり、結果として1回につき2名から3名の研究協力者でのグループ構成にてインタビューを実施し、計7組、19名からデータを得られた。
インタビューは原則としてCOVID19感染拡大予防等に鑑み、オンラインツールを用いて実施した。得られたデータは協力者らによる同意を得て録画・録音し、逐語録を作成している。

今後の研究の推進方策

次年度は得られたデータを質的に分析し、急性期病棟に勤務する看護師らが有する「痛み」のアセスメントの暗黙知・実践知のパターン抽出を行い、看護学生や新卒看護師の教材作成の基盤とする予定である。

次年度使用額が生じた理由

予算を有効かつ効率的に使用したことに伴い、未使用額が発生した。また、今年度実施したフォーカスグループインタビューは、当初対面にて開催する予定であったがオンラインでの開催となり、計上していた出張費用や会議室利用料等の支出がなくなったため、余剰額が生じた。
次年度はインタビューデータの逐語録作成やデータ管理等に人件費が生じることが予測されるため、余剰分を充当する予定である。
またデータ管理のためのハードディスクドライブやデータ分析用のソフト購入にも充当予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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