研究課題/領域番号 |
21K10635
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研究機関 | 福岡県立大学 |
研究代表者 |
増満 誠 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10381188)
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研究分担者 |
中本 亮 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (20782973)
上田 智之 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (70586320)
緒方 浩志 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 講師 (20782692)
安藤 愛 西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教 (50809126)
森 雄太 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (10783798)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 沈黙 / 高度実践看護師 / 沈黙の意味解釈 / 沈黙の活用技法 |
研究実績の概要 |
研究初年度は、研究の第1段階として「概念枠組みの構築」を予定していた。国内外の文献から高度実践看護師の経験する沈黙の意味解釈や活用技法に関する資料を看護学に限らずコミュニケーション学や心理学、現象 学などから広く収集・整理し概念枠組みを構築することを目的とした。 国内文献については、2021年4月に医学中央雑誌web版Ver5を使用し、「沈黙」で検索した結果396件がヒットした。そのうち、原著論文は185件であった。抄録を精読し、咽頭に関する疾患に伴う治療に関する沈黙療法、発語に関する実験や動物実験、失語症や脳炎などの疾患による沈黙、音楽や音声療法に関する沈黙など57件は除外し、対人関係において沈黙の要因が記載されていると考えられる128件を分析対象候補とした。 また、海外文献については「CINAHL」「PubMed」を使用し、検索期間は限定せずに検索した。キーワードは沈黙に関する看護研究として「silence」を検索し、3665件が抽出された。そのため、技術に関連するキーワードとして「skills」を追加し再検索すると、132件が抽出された。抽出された文献タイトルを確認し、看護研究に関する文献をさらに絞り込むためにキーワードとして「nurse」を追加して再検索を行った。これら3つのキーワードを用いた検索結果では「CINAHL」は41件、「pubmed」は34件であった。文献の発表期間はいずれも1989年10月~2021年6月であった。2つの検索エンジンで重複していた文献は16件であった。以上のように、本年度においては、文献収集、データ整理にとどまり概念枠組みの構築まで至っていない。今後システマティックレビューを行い早急に概念枠組みの構築を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
収集した文献が膨大な量となり文献整理と文献検討に時間を要し、定期的なオンラインディスカッションを行い進捗管理を図ってきたものの、オンラインでの分析の限界があった。さらには県をまたいでの移動ができない共同研究者がいたために対面でのディスカッションの機会がもてず分析を進めることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
データの整理を進め、感染状況にもよるが対面でのディスカッションの機会を設けるのみならずオンラインでのディスカッション方法の工夫を行うことで、概念枠組みの構築を早急に進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染症拡大に伴う移動制限もあり旅費の使用がほとんどなかったため。
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