研究課題/領域番号 |
21K10636
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
辺見 一男 長崎県立大学, 情報システム学部, 教授 (30238711)
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研究分担者 |
山口 多恵 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00597776)
三重野 愛子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (60516293)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 独居高齢者 / 見守り / 会話ロボット |
研究実績の概要 |
本研究は、会話ロボットUnibo(Uniboと呼ぶ)を用いて独居高齢者のフィジカル面とメンタル面をサポートするシステムを構築することを目標とする。具体的には、独居高齢者宅にUniboを設置し、Uniboが独居高齢者の体温、経皮的動脈血酸素飽和濃度(SpO2)、血圧のバイタルサインデータを収集しフィジカル面をサポートすると共に、Uniboの機能を活用し、独居高齢者の話し相手になったり、「しりとり」や「クイズ」などのゲームを行うことによりメンタル面からサポートする。このように、本研究ではUniboを用いて独居高齢者のフィジカル面とメンタル面の両面からサポートするシステムの構築を行うことが目的である。 今年度の研究で、電子体温計、パルスオキシメーター、血圧計、をUniboに接続するプログラムを開発することができた。このプログラムは、Uniboから音声で利用者に使い方を指示するようにしてある。例えば体温を測定する際には、Uniboが「体温計でお熱を測ってみましょう。体温計の電源を入れ、お熱を測ってください。」と音声で指示を出し、利用者が体温を測り終わったら測定結果を自動的にUniboに転送するようにしてある。Uniboが出す音声の指示にしたがって機器を操作すれば良いので情報機器の操作に不慣れな高齢者でもこのシステムを容易に利用できるように配慮した。当初の予定では、離島(新上五島)での実地調査と資料収集も行う予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大により離島で調査を行うことはできなかったため離島での調査は来年度以降に行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バイタルサインデータを収集する機器(電子体温計、パルスオキシメーター、血圧計)をUniboに接続することができた。また、これらの機器からUniboにデータを転送できることが確認できため、本年度の目標はほぼ達成できていると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
今後はUniboを高齢者に使ってもらい、電子機器の取り扱に不慣れな高齢者が、体温、SpO2、血圧の測定ができるかどうかを検証する予定である。また、「しりとり」や「クイズ」などのゲームが高齢者のメンタル面のサポートに役立つかどうかも検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
分担研究者が本年度に離島で予備の実地調査と資料収集を行うこととなっていたが新型コロナウイルスの感染拡大により離島で調査を行うことができなかった。来年度は新型コロナウイルスの感染状況を考慮しながら、離島での調査ができるようであればそのための費用とする予定である。
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