研究課題/領域番号 |
21K10644
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
小池 武嗣 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70345495)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護教育 / ICT / デジタルトランスフォーメーション / バーチャルリアリティ / 看護技術 / 臨地実習 / 教育効果 |
研究実績の概要 |
ICTを活用した新しいオンライン看護実習プログラムの開発のため、研究計画にあるように2021年度は、第1段階として、「オンライン看護実習プログラムの開発と実践準備」を中心に計画を進めた。まず、開発環境に必要な機材(HoloLensなど)を購入して、その機材の機能や役割の調査を行った。同時にその機材で実現できる看護実習プログラムの検討を行った。具体的には、臨地実習とオンライン実習の学習内容及び到達目標などの比較表を基に、オンライン看護実習プログラムの作成のための素材作成を行い、実習環境を再現するためのVRおよびARで再現できるようなCGの作成をCG作成パソコンで開発をすすめた。そして、オンライン看護実習プログラムの種類により、CGの作成および使用方法が異なるため、いくつかのパターンで再現できるように、バーチャルリアリティの動作の調査も行った。現在、オンライン看護実習プログラムの試作品の開発を継続しており、看護の演習や実習時、または希望する看護学生に対して試行していくための準備段階である。開発を進めながら、動作確認および素材作成パターンごとのメリットやデメリットを精査し、効果的なオンライン看護実習プログラムの中身を焦点化し、随時改良を加えていきながら、研究をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の第1段階である「オンライン看護実習プログラムの開発と実践準備」について、ほぼ開発環境を整えることができ、オンライン看護実習プログラムの作成のための素材作成や、VRおよびARで再現できるようなCGの作成を行うことができている。ICT機材については、日々進化をしているため、できる限り最新の機材を活用できるように、今後も研究を進めながら、開発環境を整え、継続的に円滑に研究が遂行できるように調査などを継続する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、研究計画にあるように、第2段階として、たオンライン看護実習プログラムの実証体験を行う予定である。2021年度に作成したオンライン看護実習プログラムを実際の看護学生に体験してもらい、前後でオンライン看護実習プログラムの評価について、聞き取り調査を行い、そのフィードバックを基にオンライン看護実習プログラムの内容を改良していく計画である。進捗状況により、2023年度に実施予定の第3段階として計画されているオンライン看護実習プログラムの一般公開も前倒しで実施できるように研究を進めていきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究開発を進めていく上では、最新のICT機器が必要である。2022年度以降に発売予定の機材もあり、2022年度の開発環境調整のための機材購入費として、2021年度予算の2~3割を確保した。
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