ICTを活用した新しいオンライン看護実習プログラムの開発のため、研究最終年度の2023年度は、研究の第3段階として開発した「オンライン看護実習プログラム」の評価を中心に研究を進めた。具体的には、2021年度から2022年度に制作した「オンライン看護実習プログラム」のデジタル素材を活用して、実習環境を再現するためのVRおよびARで再現できるCGの制作と修正をすすめ、実際の演習や実習への実装準備を行った。とくに訪問看護、災害看護、急変時の対応などの教育プログラムを中心に実装準備を進めている。研究に使用しているICT機材については、日々進化をしているため、できる限り最新の機材を活用できるように、今後も研究を進めながら、開発環境を整え、継続的に円滑に研究が遂行できるように調査を継続している。2022年度に引き続き、「chat-GPT」などのAIを活用して、インターラクティヴ性のあるデジタル教材も開発中であり、画像生成AIの活用についても調査を進めている。今回の研究での成果を基盤として、引き続き、オンライン看護実習プログラムの充実を進めていき、実装による教育成果の評価が必要となっており、看護の演習や実習時に、実際の学生に対して試行していく方法の検討とともに、より効果が得られる改良を加えていきながら、看護教育のDXのための準備を進めていこうと考えている。引き続き、2024年度以降も、基盤研究(C)(一般)(課題番号2 4 K 1 3 6 6 4)「デジタル技術を活用したメタバース(仮想空間)での臨地実習システムの開発」にて、発展的に研究を進めていく予定である。
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