研究課題/領域番号 |
21K10645
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
小笠原 ゆかり 日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (50335048)
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研究分担者 |
藤田 比左子 日本福祉大学, 看護実践研究センター, 客員研究所員 (80315572)
新美 綾子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (90735466)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 看護技術 / 教授方法 / 動画 / デモンストレーション / 脳内活動 / 視線運動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護技術教育におけるオンライン授業による技術習得のための効果的なデモンストレーション(以下デモ)の教授方法を開発することであった。 2021年度・2022年度は、看護技術の一つである注射器と注射針の接続を実施しているデモにおいて、音声説明の有無と視聴時の前頭葉の脳活動、視線運動を測定した。注視回数と注視時間は音声の有無による有意差は認められず、注目すべき注射器・注射針を注視できない被検者も存在することが示唆された。 最終年度の2023年度は、注射器と注射針の手元を大きくした看護技術実施者の視線から撮影した新たな動画を加え、見学者の視線からの動画の4種類(音声あり・なし)とした。そして、デモ動画視聴時の脳活動と視線運動を同時計測した。分析の結果、関心領域「注射器・注射針」において、実施者視線の動画の注視回数が有意に多く、音声説明の有無の影響はほとんどなかった。それらをふまえてオンライン授業による技術習得のために、実施者視線であり、音声説明がない動画を試作した。 同時に、2022年度から継続していた「看護技術を習得するための動画教材の要件」が看護理工学会誌(2023年11月)に掲載された。 なお、2021年度の結果については、第11回看護理工学会学術集会(2023年6月10・11日:於神戸大学)において、「看護技術の口頭説明付きデモンストレーション見学時の初学者の注視の傾向と道徳的感受性との関連」「看護技術の口頭説明の有無別にみたデモンストレーション見学時の初学者の注視の比較」の示説発表、看護研究学会第49回学術集会(2023年8月19日:於オンライン開催)において「看護技術の口頭説明なしのデモンストレーション見学時の初学者の注視の特徴」の示説発表を行った。
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