研究課題/領域番号 |
21K10646
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
山幡 朗子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (40440755)
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研究分担者 |
藤原 奈佳子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (30178032)
深谷 由美 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (40591946)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 外来看護 / コンピテンシー / 地域包括ケアシステム |
研究実績の概要 |
研究1として,地域包括ケアシステムのもと,外来を担う看護師に求められるコンピテンシーに関して文献や既存資料の分析,複数名の専門家の評価のもと,外来を担う看護師に求められるコンピテンシー案を作成することを目的とした. Arksey & O’Malley の方法論的フレームワークを用いてスコーピングレビューを行った.データベース検索(Pub Med,CINAHL Plus with Full Text,Web of Science)より,採用された文献は4件であった.外来業務における看護の機能,役割において必要なコンピテンシーの記載内容をデータとして抽出した.次に,データごとにコード化し,これを共通性と相違性に基づいてカテゴリー化した.また,医学中央雑誌Web版より,地域包括システムの影響を受けた和文献について,外来看護師の具体的なコンピテンシーについて言及した文献はなく,和文献7件について本文中に記述のある看護師の認識や実践からコンピテンシーについて解釈し検討した. 外来看護のコンピテンシーは,3つの大カテゴリー,8つの中カテゴリーから構成された.外来において患者に直接提供される具体的な【外来患者へのケア提供行動】は,外来患者へのケア提供を効果的に行うために考慮される【外来患者へのケア提供を効果的に行うための行動】より影響を受け,効果的に実践されると成果をもたらしていた.また,それらは,直接的に患者ケアを行うことではないが,外来看護に従事する専門職者として求められる【外来看護に従事する看護師として行うべき行動】により支えられていた. 当初の計画では,文献検討によりコンピテンシー案を作成,ノミナル・グループ法にて密度の濃い複数名の専門家により評価し,内容的妥当性について検討することとしていたが,スペンサー&スペンサーのコンピテンシー理論に基づき案作成をすることを検討中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では,文献検討に基づき作成したコンピテンシー案について,ノミナル・グループ法にて密度の濃い複数名の専門家により評価し,内容的妥当性について検討することとしていた.専門家の意見をもとにコンピテンシー案を修正することとしていたが,現在計画中である.
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今後の研究の推進方策 |
スペンサー&スペンサーのコンピテンシー理論に基づき案作成をすることを検討中であり,以後の研究2についても,計画審査を受ける準備中である。研究計画の大きな変更はなく遂行していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在,以後の研究審査の準備中であり,承認が得られた後,計画にもとづき執行していく.
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