研究課題/領域番号 |
21K10653
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
前田 留美 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 特任講師 (60341971)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | シミュレーション教育 / 現任教育 |
研究実績の概要 |
当該年度は当初、特定機能病院、地域中核病院における看護教育担当者が実施するシミュレーション教育の実態調査を行う予定であった。しかし新型コロナウイルス感染症の蔓延により、医療機関に勤務する看護師を対象とした調査は引き続き困難であると考え、計画を修正した。 本研究の最終的な目的であるシミュレーション教育担当者の教育実践を評価するためには、教育効果測定研究が不可欠であるが、現在の日本のシミュレーション教育研究は実践報告が中心であること、シミュレーション教育研究を評価するツールが存在しないことに着目した。海外文献を検討した結果、当該年度は国際看護シミュレーションラーニング学会が開発した「Simulation Research Rubric(シミュレーション研究ルーブリック、以下SRR)」は、シミュレーション教育効果測定研究の評価ツールの邦訳版を作成することにした。SRRは既に学会誌(Clinical Simulation in Nursing)の査読ツールとしても用いられている。 まず著者である米国の研究者2名とコンタクトを取り、許可を得て邦訳を行った。邦訳は現在翻訳業者による逆翻訳が終了しており、今後研究代表者と米国留学・就労経験のある看護学研究者1名で表面妥当性の検討を行っている。 また、国内学会においてSRR開発者による米国でのSRRの活用状況、研究の動向を紹介する特別講演を企画し、日本のシミュレーション研究の現状について発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、当初計画していた実態調査を延期することにしたが、教育効果測定研究評価ツールを前倒しで作成し、実態調査を次年度以降と変更することで、研究は概ね順調に伸展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は邦訳版の表面妥当性を検討した後、邦訳版を用いて複数の看護学研究者で日本のシミュレーション教育研究を評価し、内容妥当性を検討する。 さらに実態調査の調査票の作成するとともに、実施時期の検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた実態調査を次年度以降に繰り越したこと、学会参加のための旅費(特に国際学会参加の旅費)の支出を行わなかったため。 今年度は実態調査、研究協力者への謝金として支出予定。
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