| 研究課題/領域番号 |
21K10668
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| 研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
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研究代表者 |
田中 聡一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20272247)
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| 研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | 看護師 / 勤務外生活 / 心身負担の影響 / 活動量計 |
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| 研究実績の概要 |
田中聡一：認知症の薬の基礎知識と素朴な疑問：中央法規出版：33(6)8-18(2023)
科研研究で入院患者で負と思われる影響に日常生活動作の低下と認知症の進行が挙げられる。ここに示した執筆ではその認知症の基本と種類、薬物に対する反応などを伝えた。薬物療法は患者の入院生活に大きな影響を与える。中には不用意に使うと過敏反応をきたす認知症もある。せん妄との区別も難しく、薬剤がせん妄を誘発したり、眠気転倒を誘発したりする。こうした基礎を身につけ、研究および教育に生かすことができる。
日本医療福祉学会学術大会での発表は新型コロナウイルス感染症の影響で中止のためなしとなる。申請時の計画後、入院生活期間とADLと認知症の簡易評価を用いた方法で、進行について解析を行うことにした。もちろん、理学療法士と看護師の入院患者に対する介入はできないので、自然経過となる。しかしながら、評価の方は幸運なことに義務的にFIM(Functional Independence Measure)を行うことになっているのでそれをもちいることができた。問題点としてFIM測定は月に１度のため、長期入院の方に限ることになり、病棟基準としては回復期リハビリテーション病棟や療養型病棟に限られることになる。回復期リハビリテーション病棟はADLが自ずとアップする人が多いため、療養型病棟の入院患者に対象を絞った。結果的には高齢者、多剤服用、抗精神病薬使用、睡眠時間の短い人がFIMの上昇が悪かった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症患者の受け入れや病棟内感染の影響もあり、しっかりとした評価には至っていないと考えている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症のため、研究場所である病院、特に病棟の感染管理が厳重となり、研究を目的とした理学療法士、看護師、入院患者への研究協力を優先させることはできなかった。一般世間的には感染症対策は緩和の方向に向いているとは言え、病院での厳重さは変わらない。そこで研究対象を看護師に絞り、活動量計を用いて新型コロナ感染症受け入れ病棟とそれ以外の病棟との比較解析を計画した。しかしながら、科研費で購入した活動量計は腕時計型で、当初看護師に身につけて行うことは問題なかったが、感染症対策の問題で、病棟で看護師に身につけてもらうことが困難であると病院側が判断し、病院内でこの活動量計を用いることが出来なくなった。なお、他の活動量計では測定できないものをこの活動量計は有している。
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| 今後の研究の推進方策 |
看護師の勤務外の日常生活を解析する計画を立てた。看護師の仕事の負担が院外でどのように働いているかを研究するためである。日勤のみの看護師、夜勤を含む看護師、それを年齢等の違いも含めて対象とし、生理学的に比較解析する。データは歩数、運動の強度、活動タイプ、脈拍、皮膚温度、睡眠状態、睡眠時の体動検出結果（含むレム睡眠、ノンレム睡眠）、紫外線量（含む屋内、屋外の区別）、会話量とした。現在プレデータを施行中であるが、活動量計装着によるプライベートなデータ（特に会話に関するもの）を心配する看護師が多いことをがわかった。プレ研究が終了次第、計画の詳細を修正して本研究に進む予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症のため、主の研究場所である病院の病棟、職員、看護師等の研究協力が得られなくなってしまった。そこで今回申請し、購入した腕時計型活動量計を用いて看護師の日常の運動、活動、会話時間、外出時間、睡眠の質、および職場における運動、活動、会話時間との関係について解析を計画し研究を開始した。しかし、病院責任からは腕時計型のものでも、感拡大の可能性が否定できないので研究としての持ち込みは許可できないとの返事をいただき、中途で一度中止とした。そこで今回は勤務外の看護師の身体的負担度を、勤務形態に応じてどのような状態になるかを購入した腕時計型活動量計を用いて生理学的に解析することにする。日勤、準夜勤、夜勤、休日を調べる。研究は1年延期とする。
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