研究課題/領域番号 |
21K10674
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
林 久美子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (30795745)
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研究分担者 |
粕谷 恵美子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20522775) [辞退]
柴 裕子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (20597950)
青木 郁子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (40796223)
山田 加奈子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (20789119) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | LGBT / 配慮の取り組み / 現任教育 |
研究実績の概要 |
2022年度には、2021年度に質問紙調査を行ったデータを分析した。得られたデータから「医療機関に勤務する医師・看護師・医療事務職員のレズビアン,ゲイ,バイセクシャル当事者に対する態度・知識を明らかにすることを目的として、LGBに対する“肯定的態度”,“否定的態度”,“知識”を測定する尺度LGB-KASHの職種間比較を行った。その結果、レズビアン,ゲイ,バイセクシャル当事者に対する肯定的態度と知識について,医療事務職員が医師や看護師に比べて有意に低い結果となった。同性愛者との接触体験は肯定的態度に良い影響を与えることが明らかとなっており,医療事務職員に対して,LGB当事者との対話を含む研修を行うなどの知識修得の機会を増やしていく必要があることが明らかとなった(2022年度日本看護科学学会で発表)。また、「医療機関に勤務する医師・看護師・医療事務職員のレズビアン,ゲイ,バイセクシャル(以下:LGB)当事者に対する態度と医療機関におけるLGBTQ当事者配慮の取り組みの関連を明らかにすることを目的として、LGB-KASHと配慮の取り組みの関連を分析した。その結果、LGBに対する“肯定的態度”,“知識”とLGBTQ当事者に対する配慮の取り組みに差がみられた。このことは,同性愛者に肯定的な態度や正しい知識を持つ人は,医療機関におけるLGBTQ当事者配慮の取り組みに前向きに取り組んでいることが示唆された(2023EAFONS)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度にLGBTQ当事者の方々へのインタビューを予定していたが、Covid-19の影響も鑑み、看護学教員であることから臨地実習指導を行っている関係上、面接等を含む計画を立てられていない状況である。2023年5/8よりCovid-19の5類以降により、面接調査等の計画を行える見込みとなったことより2023年度に実施していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
LGBTQ当事者がどのような対応を医療機関に求めているのかを明らかにすることを目的にLGBTQ当事者に対して面接調査を行うことを計画している。この後、2023年6月に所属機関の研究倫理審査を受け、対象者のリクルートを行い、2023年12月までにインタビュー調査を完了していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査後のテープ起こしの人件費として支出予定であったが、2022年度に面接調査を行えなかったため、2023年度の使用額に変更が生じた。
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