研究課題/領域番号 |
21K10676
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研究機関 | 聖泉大学 |
研究代表者 |
小林 菜穂子 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (80751114)
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研究分担者 |
西山 ゆかり 聖泉大学, 看護学部, 教授 (50320940)
井内 伸栄 大阪信愛学院短期大学, その他部局等, 講師 (30701867)
高木 みどり 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (90604166)
平岡 斉士 熊本大学, 教授システム学研究センター, 准教授 (80456772)
都竹 茂樹 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (70467869)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 遠隔看護コミュニケーションスキル / 遠隔看護 / 学習プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護基礎教育における遠隔看護に必要なコミュニケーションスキルの獲得を目指した学習プログラムを開発し、効果を検証することである。地域包括ケアが推進されオンライン診療などの医療体制が整備される中で、遠隔看護へのニーズが高まっている。対象者が遠隔看護を受けるにあたり、安心・納得できる関係性を築くために、看護基礎教育から遠隔看護を見据えた「遠隔看護コミュニケーションスキル」の獲得を目指した教育が急務となる。 2021年度は、研究の動向を再度リサーチし、遠隔看護コミュニケーションに関する学習プログラムで用いる教材の検討した。当初はVRを使用した教材による仮想現実体験と予定していたが、企業からの情報提供や、教材の学習デザインとして、メリルの第一原理を用いて検討した結果、e-Learningによる学習コンテンツも取り入れた教材が望ましく、本研究の学習プログラムを見直し、以下3点の教材案を作成した。 教材1では、遠隔コミュニケーションの導入体験(VRの利用)とし、学生が遭遇するコミュニケーション場面を体験できる教材案とした。教材2では、e-Learningによる遠隔コミュニケーションスキルに関する独習体験として、教材1の解説を含め、遠隔看護コミュニケーションスキルに関するミニ講義の視聴や自分の声の大きさ、トーン、スピードなどの確認するため自分の会話動画の提出など行い、教材3への準備状態を整える内容とした。教材3では、これまでに学んだ学習成果を発揮する場として、地域住民とのオンラインコミュニケーション演習案とし、3つの教材の関係性を整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、研究の動向を再度リサーチし、遠隔看護コミュニケーションに関する学習プログラムで用いる教材の検討に時間を費やしたこと、また、e-Learning教材では、作成したいコンテンツが利用できるLMSの検討にも時間を費やしたため、教材設計案に留まった。また、対象者など、研究計画全体の見直しを行ったこともやや遅れた要因となっている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、設計し直した教材について、トライアルの実施を行い、修正を加えたもので、本調査としていく。特に教材1のトライアルでは360度カメラを用いたコミュニケーションの課題場面が、仮想現実として自分毎と感じてもらえる体験となり得るのか確認していくこと、教材2では、独習として教材3への準備状態となり得るのか、その為の必要最小限の学習コンテンツとして精選させていく。また、教材3では、使用するチェックリストについて、実際に遠隔コミュニケーションスキルを評価できる内容となるか検討し、本調査へ繋げていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、教材設計について見直しを行い、教材実施に関わる経費を使用していない為、次年度に繰り越すこととなった為。
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