研究課題/領域番号 |
21K10686
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
牧野 夏子 札幌医科大学, その他部局等, 研究員 (80554097)
|
研究分担者 |
中村 恵子 札幌市立大学, 看護学部, 専門研究員 (70255412)
菅原 美樹 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (60452992)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 外傷看護 / 看護実践 / 救急看護師 |
研究実績の概要 |
本研究は、救急看護師の外傷看護実践活動ツールを開発することを目的としている。令和3年度は救急看護師の外傷看護実践活動ツールの開発の準備段階として、当初から予定していた既に公表した研究成果の再分析と課題抽出を行った。その結果、救急看護師の外傷看護実践のうち、ICUから社会復帰に向けた研究結果が不足していることが明らかとなった。そこで、救急看護のエキスパートである認定看護師、専門看護師9名を対象にインタビュー調査を実施した。その結果の一部は国際学会にて「FAMILY NURSING CARE FOR ICU TRAUMA PATIENTS CONSIDERED IMPORTANT BY EXPERT CRITICAL CARE NURSES IN JAPAN」のテーマで発表することが決定している。今後は結果の分析を進め、外傷看護実践活動ツールの項目の洗練を行う予定である。 また、外傷看護実践活動ツールの開発に必要な救急看護師の教育背景について明らかにするために、看護基礎教育を中心とした教科書分析を行い国内雑誌に掲載された。更に、卒後教育においてどのような学習ニーズがあるか明らかにするために救急・集中領域に勤務する看護師20名を対象としたインタビュー調査を進めている段階である。2021年度中に国内の外傷センターに視察調査を実施する予定であったがCOVID-19の影響で中止とせざるを得なかったため2022年度以降に情勢を鑑みて検討する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
外傷看護実践活動ツールを作成する背景となり教育について明らかにすることを優先したため準備段階で予定していたインタビュー結果の分析が予定よりも遅れ、外傷看護実践活動ツールの項目案の作成までは至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2022年度は、研究の本調査である救急看護師の外傷看護実践活動ツール原案を作成し内的妥当性の調査を実施する。2021年度の研究成果からツールの項目を研究分担者とともに洗練し、専門家による内的妥当性について検証する。専門家は既にメンバーの候補者の選定を終えているため、ツール案の作成ができ次第依頼する予定である。更に関連学会で発表し、学術雑誌への投稿を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2021年度の研究費に残額が生じたのは、学術集会がオンライン開催となり旅費の支出減となったこと、視察調査がコロナ禍の影響により中止とせざるを得なかったことが理由に挙げられる。2022年度は、救急看護師の外傷看護実践活動ツール原案を作成するため、インタビュー調査や専門家会議の謝礼が必要となる。学会発表、論文投稿については学会参加費、旅費に関する費用や、英文校正や翻訳を業者に依頼する費用が見込まれる。
|