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2022 年度 実施状況報告書

乳がん・婦人科がん術後リンパ浮腫治療に用いる弾性着衣装着方法の検証とモデル構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K10687
研究機関札幌医科大学

研究代表者

城丸 瑞恵  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90300053)

研究分担者 仙石 泰仁  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
伊藤 武彦  和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
木村 恵美子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (60849438)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード乳がん / 婦人科がん / 手術 / リンパ浮腫 / 弾性着衣
研究実績の概要

本研究は、今後も増加が予測されるリンパ浮腫患者の苦痛・負担を軽減するために、乳がん・婦人科がん術後にリンパ浮腫を発症した患者と多職種チームの連携・協働によって弾性着衣の効果的な装着方法の検証とモデルの構築を行うことを目的としている。2022年度は、2021年にCOVID-19の影響で実施できなかった乳がん・婦人科がんの手術後にリンパ浮腫を発症した対象に対して調査を実施した。調査内容は、リンパ浮腫による症状の有無・程度、日常生活への影響などについてである。現在のところ乳がん・婦人科がんそれぞれ約60名から回答を得ており、分析に必要なサンプルサイズ各70名は、2023年6月末までに到達予定である。回答をみると弾性着衣装着時には利き手のこわばり、痛みがある、また重い物をもつことができないなどの生活への影響がみられた。さらに自由記述では「外出時の着脱の難しさ」「下肢の装着時には正座ができない」などの回答があった。
上記の研究を進めると同時に「退院支援内容に関連する乳がん患者の知識と看護師から受けた退院支援内容・方法・満足度」に関して行った調査の分析結果をまとめ公表した。乳がん患者93名の内,退院支援で多く説明された項目は,「手術をした側の運動方法」64名(68.8%),退院支援内容で「よく知っている」「知っている」と多く回答した項目は,「外来通院の必要性」73名(78.5%)であった。弾性着衣に関しては退院時に説明を受けたとする回答が少なく、また知らないとする回答が多かったため、弾性着衣に対する支援の必要性と課題が明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度に、患者に対する質問紙調査を計画していたが、COVID-19 の影響で、対象病院に患者紹介など調査協力を依頼することが難しかった。そのため、2022年度は2021年度に予定していた調査を実施して、現在も継続中である。

今後の研究の推進方策

2023年度は6月末までに質問紙調査が終了して、その後に分析を行う予定である。この分析結果をもとに弾性着衣の装着モデルを構築する。9月~10月に研究協力者にモデルを提示して実際に装着してもらい、意見を得てモデルの修正を行い終了とする。また、最終年度となるため、報告書の作成および学会発表・論文にて成果を発表する。

次年度使用額が生じた理由

2022年度実施予定であった乳がん・婦人科がん患者に対する弾性着衣装着時の動作分析などが、COVID-19の影響で実施できなかった。そのため動作分析などに使用する備品・謝金などは執行していない。また、参加学会はオンラインが中心であったため、旅費を使用していない。2023年度は感染状況をみながら乳がん・婦人科がん患者に対する弾性着衣装着時の動作分析・筋力測定を実施するとともに、関連学会で成果を公表する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 乳がん患者の退院支援内容に関する知識と病棟看護師から受けた退院支援内容・方法・満足度2023

    • 著者名/発表者名
      城丸瑞恵、水谷郷美、佐藤明紀、川田将也
    • 雑誌名

      北日本看護学会誌

      巻: 25 ページ: 19ー29

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 乳がん・婦人科がん術後患者が続発性リンパ浮腫発症によって体験している身体症状とその工夫2022

    • 著者名/発表者名
      木村恵美子、城丸瑞恵、中島そのみ、金谷匡紘、仙石泰仁
    • 学会等名
      緩和ケア学会(北海道支部)

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公開日: 2023-12-25  

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