研究課題/領域番号 |
21K10706
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
矢富 有見子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (40361711)
|
研究分担者 |
森下 純子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 基礎看護学 講師 (60636562)
茂田 玲子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 国立看護大学校 助教 (30870323)
梅田 亜矢 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 看護師 (00734013)
田村 里佳 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国立看護大学校, 助教 (20907076)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | クリティカルケア看護 / 基礎教育 / 大学教育 / 基盤形成 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学基礎教育のうちから看護大学生にクリティカルケアの専門的な教育を行い、学生のニーズ、臨床で期待される能力を考慮したクリティカルケア看護師の能力の獲得を促進するための基盤をつくるための「大学基礎教育におけるクリティカルケア看護師基盤形成支援プログラム開発」を行い、教育を開始することである。 研究の1段階として、学生と現場のニーズ、クリティカルケア看護師の必要要素からプログラムを検討する計画となっている。そして第2段階の教育プログラムの実施、第3段階のフォローアップ・評価、プログラムの見直しへと進めていく。 令和3年度(2021年度)は、第1段階のプログラム作成を予定していた。教育プログラム作成にあたり必要な項目の検討として、大学で求められている到達目標と技術項目、各病院で実施されている新人教育の内容(中央研修とクリティカル領域での研修)を整理し、その間の要素としては何が必要か検討した。そのためには先行研究で実施したクリティカルケア領域における新人看護師の1年目の教育の実態や意識、管理者から求められる新人看護師の資質を合わせて検討した。網羅的教育ではなく、重要かつ基盤となる教育内容の枠組みの検討が必要であることを確認した。そして技術に傾倒するのではなく、基盤となる考え方や応用力の育成も必要であることがわかった。また、具体的プログラム開発とともに、評価項目の検討も必要であることを検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
初年度までに教育プログラムをおおよそ完成させる予定であったが、まだ検討の必要がある。本来実施していた教育が新型コロナ感染症の影響により、学生の学び方も変化している。また新人教育もそれにともない丁寧に実施されている状況がある。大学生への教育としてどの時期にどのくらいの内容を実施すべきか再検討が必要であり、プログラム作成に時間を要している。また、研究者が通常の教育に例年より時間を要すことが多かったため、全体的に本研究に費やす時間が想定より大幅に少なくなってしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
研究の方向性に大きな変更はないが、教育プログラムを効果的に実施するための方法や内容をさらに検討していく。また、学生のリクルート方法や教育時期、教育内容にそった評価項目を同時に検討しながら進める。研究倫理委員会への申請を行い進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
教育プログラムのための事前調査費や会議費、資料費といった諸経費が必要である。また、教育プログラム準備として研究を推進していくための研究補助者の雇用や、教育に活用する機器、物品も必要となる。
|