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2021 年度 実施状況報告書

脳卒中急性期から維持期への移行を円滑にする多職種が携わる家族支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10723
研究機関岡山県立大学

研究代表者

犬飼 智子  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (80598516)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード脳卒中 / 家族介護者 / 多職種
研究実績の概要

本研究では、脳卒中患者の家族介護者が、急性期・回復期・維持期の経過において、直面する困難な状況にどのように対処し家族の力(Mastery)を獲得していくのかを縦断的調査により明らかにする。特に家族の関係性、生活の変化に着目する。具体的な研究目標は、①脳卒中患者の家族介護者は、急性期から維持期において、どの時期にどのような課題に直面するのか、困難な状況下でMasteryを獲得するプロセスを明らかにする、②①のプロセスにおいて、医療者からの支援がどのように役立っているのかを明らかにする、の2点である。
令和3~4年度は、脳卒中患者の家族へのインタビュー調査を実施する計画である。今年度は、回復期リハビリテーション病棟を有する施設へ研究依頼を進めてきたが、COVID-19の感染状況の悪化により中断を余儀なくされた。対象施設の面会制限は長期化しており、本研究の対象者である家族介護者への接触が困難となった。このような現状に応じ、研究方法等について再検討を行った。インタビューは3回実施する計画で、初回(急性期)は発症から1ヶ月前後、2回目(回復期)は発症から2~3ヶ月後、3回目(維持期)は発症から6か月以降の維持期に実施する予定であったが、対象者への接触回数を低減するため面接回数を3回から2回に変更した。脳卒中急性期の時期の家族の状況は、回復期の時期でのインタビューの際に想起していただくこととした。インタビュー方法も対面だけでなく電話による実施も選択できるようにする等、感染対策を重視し変更を行った。
現在は、4施設から研究協力を得て、データ収集を進めているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は、COVID-19の感染状況の悪化によって、対象施設への研究依頼が困難となっている。研究協力の得られた施設が計画よりも大幅に少なかった。さらに施設の感染対策による家族の面会制限が継続しており、研究対象者である家族介護者への研究の依頼が困難な状況が継続していることが要因である。

今後の研究の推進方策

令和4年度も、研究依頼を行う施設の範囲を拡大し、引き続きデータ収集および分析を進めていく。研究活動については、COVID-19の感染状況や社会情勢、研究対象施設の受入状況などを総合的に勘案し、研究計画の遂行が困難な状況が続くようであれば、研究対象者の条件や研究手法などについて再検討する予定である。

次年度使用額が生じた理由

令和3~4年度に実施するインタビュー調査では、対象者は家族介護者20組を計画しているが、現在4組の実施にとどまっている。COVID-19の感染拡大により研究協力施設が予定よりも少なかったこと、施設の面会制限が継続しており研究対象者である家族介護者への接触が困難になっており、データ収集に後れを生じているためである。
使用計画は、インタビュー調査を対象地域を拡大し、継続して実施するための旅費およびデータ分析に関連した費用を主とする。

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公開日: 2022-12-28  

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