本研究の目的は脳卒中患者の主体的な療養行動を引き出す看護のわざモデルを開発することである。本研究では療養行動を引き出す看護のわざを語ってもらうインタビューを実施予定である。しかしいろいろな分野で用いられる「わざ」という言葉の汎用性が高く、対象者に本研究における「わざ」を的確に伝えることが、その後のデータ抽出における真実性・妥当性に影響すると考える。そのため、研究の中での脳卒中患者の主体的な療養行動を引き出す看護のわざの枠組みに基づいて対象者に語っていただくために、語りやすいようなインタビューガイドを作成していた。 研究実施計画では、慢性疾患看護専門看護師も対象に入れているが、対象者のリクルートの中で慢性疾患看護専門看護師は脳卒中をサブスペシャリティとしている方が少ないため、脳卒中リハビリテーション看護(脳卒中看護)認定看護師で探していた。しかし、SCUなど急性期病棟で勤務しており、本研究の回復期や維持期にある脳卒中患者の療養に関わっている、資格をもつ看護師が少ない現状がある。脳卒中学会などで演者やシンポジストとして参加している・もしくは看護専門誌で紙上発表している脳卒中リハビリテーション看護(脳卒中看護)認定看護師のうち脳卒中の看護外来を設けている方を探索していた。また、回復期・維持期の脳卒中患者に関わるのは外来だけではないため、回復期リハビリテーション病院・病棟で活動している看護専門職も探索していた。 しかしながら、研究にかかるタイムマネジメント不足及び研究者が資格喪失となり一定の成果を得ることができなかった。
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