研究課題/領域番号 |
21K10730
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
矢山 壮 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (30584552)
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研究分担者 |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
的場 圭 関西医科大学, 看護学部, 講師 (20780448)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | WRAP / 看護職 / 精神的健康度 / ワークエンゲージメント |
研究実績の概要 |
本研究は看護職者を対象に、Wellness Recovery Action Plan(以下WRAP)ワークショップを開催し、看護職者自身のWRAPプラン作成し、WRAPプランを意識しながら生活してもらうことで、WRAPワークショップに参加しなかった群と比較して、6カ月後の精神的健康状態、ワークエンゲージメントの向上やストレス状態の改 善がみられるかどうかを検証することを目的としている。 研究デザインとしては生命・医学系指針により行われる無作為割付オープンラベル介入試験である。WRAPワークショップ参加を希望した看護職者を対象に介入前アンケートを実施し、無作為に2群に割り付け(精神的健康度によるブロックランダム法)、介入群には WRAPワークショップを開催し、WRAPのプランを作成した。対照群は介入前アンケート後、何も実施しない。介入群の介入6か月後にメンタルヘルスやストレス状態を対照群と比較し、看護職者へのWRAPの効果検証をおこなうランダム化比較試験である。6か月後の評価終了後に、対照群にもWRAPワークショップを開催し、対照群6か月後にメンタルヘルスやストレス状態を評価する。福岡県、埼玉県、山形県、大阪府の4地域で各30名を目標として参加者を募集したが、応募者が少なく目標数に達していなかったため、石川県を追加で実施した。5地域の介入群の実施は終了し、残り2地域の対照群の実施のみである。中止例は4例あり、今後も中止例が増える可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画とはやや異なる形での介入方法となったが、疫学研究の専門家のコンサルテーションを受けることで、より効率的に研究対象者を募集でき、精度の高いRCTを実施することが可能となった。 2022年度は倫理審査委員会の承認、データセンターからサポートを受け、各地域での介入計画の準備を整えた。2022年度末より介入を実施し、福岡県では19例、埼玉県では23例、山形県では9例、大阪府では23例、石川県では10例、計84例登録している。
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今後の研究の推進方策 |
予定している介入群への介入はすべて終了しており、2024年6月に大阪府、2024年8月に石川県で対照群への介入をおこなうのみである。ただ、目標症例数120例には達しておらず、中止例もあることから、もう1地域介入を増やすことも検討している。介入終了後にはデータ解析をおこない、精神的健康度、ワークエンゲージメント等でWRAPの効果検証をおこなう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
介入の実施場所を協力していただく病院の会議室を利用できたため、施設利用料がかからなかった。また、研究対象者には負担軽減費として1研究対象者に対してワークショップ参加後にクオカード3000円分を支払うことになっているが、研究対象者数が少なかったため、残金が生じた。次年度もう1地域介入を増やす場合は研究対象者への負担軽減費クオカード3000円分として活用する予定である。
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