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2022 年度 実施状況報告書

セルフモニタリングアプリを活用してがん患者の術前準備を支援する看護支援方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10746
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

大内 美穂子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (30614507)

研究分担者 佐藤 まゆみ  順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (10251191)
高山 京子  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (30461172)
鍋谷 圭宏  千葉県がんセンター(研究所), 食道・胃腸外科, 診療部長 (40322028)
池田 恵  順天堂大学, 医療看護学部, 先任准教授 (50514832)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード高齢消化管がん患者 / プレハビリテーション / 術前看護
研究実績の概要

手術を受けた高齢消化管がん患者が、手術提示後から入院するまでの自宅療養期間にどのように手術に向けた身体的準備に取り組んだかについて、術後入院中の患者へインタビュー調査を実施することにより明らかにした。同意が得られた消化管がん術後患者10名を対象に半構造化面接を行い、手術に向けた身体的準備への取り組み方を抽出し、質的帰納的に分析した。手術を受ける高齢消化管がん患者の身体的準備への取り組みは、108のコード、41のサブカテゴリーから、【医療者の指示された内容と方法で継続して取り組む】【最良の身体状態にしたいと考えて取り組む】【身体的準備の効果を実感することで練習を継続する】【身体的準備の内容は生活のなかで既に行っていたため普段通りに取り組む】【自分が行える方法を工夫して取り組む】【症状や気持ちに合わせて休みつつ自分がやれる範囲で取り組む】【家族の支援や協力を得て取り組む】【身体的準備に取り組んだが非効果的な取り組みとなる】【身体的準備に取り組む意欲が低下する】【身体的準備の必要性や意味を感じられず取り組まない】【説明された記憶がなく取り組まない】【生活に身体的準備を組み込めず取り組まない】の12のカテゴリーが生成された。高齢消化管がん患者は、身体的準備の必要性や意義を理解すると取り組めていた。取り組みを支援するためには、身体的準備の必要性や意義を理解を促す支援、身体的準備を生活に組み込むための支援、効果の実感や興味が持続できることによって身体的準備への意欲を維持する支援、記銘力や認知機能の低下に応じた個別化した身体的準備に取り組みを支える支援、身体的準備に取り組むための外的動機付けの支援が重要であることが示唆された。この結果をもとに、術前の身体的準備支援のプログラムを考案していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナによってインタビュー調査に進捗に遅れがあり、それに伴って進捗が遅れている。今年度はインタビュー調査と並行して術前看護支援プログラムの考案する予定であったが、現在までにプログラム考案に至らなかった。

今後の研究の推進方策

今年度は、第一段階の研究結果と文献検討を基に術前看護プログラムを考案し介入を行う計画とする。ただし、研究協力施設の倫理審査受審等の期間や研究候補者への介入期間を考慮すると、今年度の実施と研究終了が難しい可能性があるため、研究計画を変更し、研究期間を延長する予定とする。

次年度使用額が生じた理由

術前看護プログラムを考案が遅れ、アプリ作成に至らなかったので次年度使用額が生じている。次年度はアプリ作成のために助成金を使用予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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