研究課題/領域番号 |
21K10758
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
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研究分担者 |
谷口 俊恵 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20757455)
夛喜田 惠子 岐阜保健大学, 看護学部, 教授 (50226966)
西山 直毅 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (50897486)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | アディクション / 薬物依存症 / 回復 / 看護 / 価値観 |
研究実績の概要 |
2021年度においては、次の内容について実施する予定であった。 ①本研究の主要となる概念についての、包括的な文献レビューと分析 ②本研究課題に関連のある場でのフィールドワーク:薬物依存症のセルフヘルプ施設や、支援の場(医療関係、司法関係、教育関係など) ①については、本年度は主要な概念である「価値観」についての検討を行った。研究者らで分担を決め、社会学・哲学・心理学・教育学といった側面から、「価値観」という用語の概念や位置づけについての検討を行った。具体的には、「恥とスティグマ」「関主観」「対話」「マズロー心理学における価値」といったテーマを、アディクションの回復支援と照らし合し検討した。研究会は、年間3回(うち1回はWeb)開催し、研究者それぞれの文献レビューのプレゼンテーションをもとに、検討を行った。「価値観」という用語についての詳細な概念分析には至っていないが、中核となる考え方についての共有化をはかった。 ②は、本研究目的でのインタビュー調査の具体的な計画立案に向けての事前調査である。上記①でのレビューと分析結果とも照らし合わせ、フィールドワークの対象を絞り、実施する予定であった。しかし、新型コロナウイルス禍において対象施設や対象者への感染予防対策を考慮し、アクセスや訪問を自粛したため、フィールドワークの実施には至っていない。また、①の分析をすすめる中で、インタビュー対象者についての検討課題が明らかとなっため、フィールドワーク先について、さらに検討が必要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インタビュー調査の具体的な計画立案に向けての事前調査のためのフィールドワークを予定していたが、新型コロナウイルス禍での施設等への訪問となるためアクセスや実施について自粛したため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度(2022年度)においては、新型コロナウイルス感染症対策による対人接触制限の緩和が見込まれるため、具体的な計画立案に向けてのフィールドワークをすすめていき、本研究の助成期間中の全体の計画の中で、2021年度の遅れを取り戻したいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度の計画実施において遅延していたフィールドワークに使用する予定。また、文献レビューにおいても、2021年度の実施を踏まえ、さらなる検討の必要性が示唆されたため、文献および専門的知識の収集にて使用する予定である。
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