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2021 年度 実施状況報告書

食道切除後術患者のサルコペニア予防を目的としたモバイルヘルスプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10765
研究機関浜松医科大学

研究代表者

本家 淳子  浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (20824981)

研究分担者 平松 良浩  浜松医科大学, 医学部, 特任准教授 (00397390)
有賀 隆裕  浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (10899321) [辞退]
金 鎭赫  静岡大学, 情報学部, 講師 (00735095)
森 恵子  岡山大学, 保健学域, 教授 (70325091)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード食道癌 / 周術期管理 / モバイルヘルス / サルコペニア予防
研究実績の概要

本研究では、食道切除術を予定する食道癌患者を対象に、サルコペニア予防を目的とした手術前から術後長期間のモバイルヘルスプログラムの開発をめざしている。本研究は以下の3項を主旨とする。
①モバイルヘルスシステムの開発。これまで食道切除術を受ける患者に対して用いていた治療日記をタブレット端末専用のアプリとし、ウェアラブルデバイスから得られる身体データ(歩数、脈拍、睡眠状況等)と同期することで、患者の状況と身体状況が即時に総合的に検討できるシステムの開発。②モバイルヘルスシステムを用いた介入によるフレイル、サルコペニア予防の効果の検討。③モバイルヘルスプログラムを用いた介入による長期予後やQ O Lに与える影響の検討。
2021年度はモバイルヘルスシステムの開発を進めた。治療日記のアプリはプロトタイプ版のアプリが完成し、ウェアラブルデバイスから得られたデータのクラウドへの移行、治療日記アプリへの同期が可能となった。治療日記アプリの内容はこれまで用いていた身体状況やリハビリ状況に加え、心理状態に関する項目も加えた。食事の項目に関しては、食事摂取量だけではなく、食事内容が把握できるように食事の写真をアップロードできるようなシステムとした。食道切除術を受ける患者は50-70歳代の男性が多く、患者がより操作しやすい工夫が必要であると考えられるため、アプリの修正・改善点について検討中である。また、治療日記アプリ、ウェアラブルデバイスから得られたデータは多職種で活用していく予定であるため、医師・理学療法士・管理栄養士も試用し評価中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

各データをシステム上に反映させるところで調整を要した。また、プロトタイプ版アプリの操作性や同期状況について研究者間で一定期間試用し、評価・検討する必要があると考えられたため、患者を対象とした運用には至っていない。

今後の研究の推進方策

プロトタイプ版の治療日記アプリを修正し、患者を対象として運用していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

治療日記アプリは試作版のためタブレットの購入に至っていない。試作版アプリの評価・修正後にタブレット端末を購入予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Usefulness of wearable fitness tracking devices in patients undergoing esophagectomy2021

    • 著者名/発表者名
      Honke Junko、Hiramatsu Yoshihiro、Kawata Sanshiro、Booka Eisuke、Matsumoto Tomohiro、Morita Yoshifumi、Kikuchi Hirotoshi、Kamiya Kinji、Mori Keiko、Takeuchi Hiroya
    • 雑誌名

      Esophagus

      巻: 19 ページ: 260~268

    • DOI

      10.1007/s10388-021-00893-3

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Perioperative physical activity and motivation for exercise among esophageal cancer patients2022

    • 著者名/発表者名
      Junko Honke, Keiko Mori
    • 学会等名
      25th East Asian Forum of Nursing Scholars Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] 食道癌周術期における術前活動量の術後経過に対する影響2021

    • 著者名/発表者名
      本家淳子, 平松良浩,川田三四郎,高尾昌資,白井祐佳,森田剛文,菊池寛利,深澤貴子,神谷欣志,竹内裕也
    • 学会等名
      第75回日本食道学会学術集会
  • [学会発表] 周術期食道癌患者の身体活動量に関連する因子の検討2021

    • 著者名/発表者名
      本家淳子, 森恵子
    • 学会等名
      第36回日本がん看護学会学術集会
  • [学会発表] 食道切除術後の経口摂取量と身体活動量に関する検討2021

    • 著者名/発表者名
      本家淳子, 平松良浩, 川田三四郎, 渡邉浩司,白井祐佳, 森田剛文,菊池寛利,竹内裕也
    • 学会等名
      第36回日本臨床栄養代謝学会学術集会

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公開日: 2022-12-28  

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