研究課題/領域番号 |
21K10784
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
山本 智津子 摂南大学, 看護学部, 准教授 (30511589)
|
研究分担者 |
目良 宣子 山陽学園大学, 看護学部, 教授 (20511596)
眞野 祥子 摂南大学, 看護学部, 教授 (90347625)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 精神障害者 / ピアサポーター / 地域生活支援 |
研究実績の概要 |
令和4(2022)年度は、引き続き地域で生活している精神障害者の生活や地域支援、ピアサポーターによる支援の効果や活動する上での困難等のピアサポーターに関する国内外の文献検討を行った。地域で生活する精神障害者が活用している社会資源や精神保健福祉の動向等についても厚生労働省のホームページなどにより現状把握を行った。 それらと並行して、近畿圏内のピアサポーターが所属している事業所長に本研究の趣旨等について文書を用いて説明し、対象者の紹介を依頼した。その後、紹介していただいた方に対して本研究の趣旨等について文書を用いて説明し、研究参加への承諾を得た5名にインタビュー調査を行った。 インタビューの内容は、①現在の生活状況、②ピアサポーターとして支援活動を行うに至った動機、③ピアサポーターとして実践している支援内容、④支援を行う中で生じた困難ケースへの対応と問題点、⑤支援を行う中で心掛けていること、⑥ピアサポーターとしての自分なりの努力や工夫とした。対象者は現在精神状態が安定している方を対象にインタビューを行ったが、対象者の体調に配慮するとともに、事業所長(不在時は担当職員)にインタビューの前・中・後の状況(様子)を報告する等、連携しながら対象者にとって万全な体制で実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度はインタビュー調査を実施したが、新型コロナ感染症の影響により当初予定していた対象者数のインタビュー調査を行うことができなかった。そのため当初の研究計画よりやや遅れていると考える。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5(2023)年度は、引き続き地域で生活している精神障害者に対してピアサポーターを行っている精神障害者にインタビュー調査を行う。インタビュー終了後には、逐語録の作成を行う。またデータの文脈を重視し、対象者の視点がデータの解釈に反映することが可能な木下(2007)による修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを参考とし、データ分析を行う予定である。その際、分析過程において妥当性を保証するために、精神保健医療福祉の専門職(精神科医師・保健師・精神科看護師・精神保健福祉士)や質的研究者によるスーパーバイスを受けながら結果をまとめていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の影響により当初予定していた対象者数のインタビュー調査ができなかったこと、本研究に関する学会・研究会に業務(授業や実習等)により参加できなかったことも要因として考えられる。 令和5年(2023)年度は、インタビュー調査の実施や、本研究に関する学会・研究会等を参加し、精神保健医療福祉の専門職や質的研究者からスーパーバイスを受ける予定である。
|