研究課題/領域番号 |
21K10799
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
杉山 由香里 富山県立大学, 看護学部, 講師 (70509702)
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研究分担者 |
比嘉 勇人 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (70267871)
田中 いずみ 富山県立大学, 看護学部, 教授 (80293299)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 心的外傷後成長 / 概念分析 |
研究実績の概要 |
本研究は精神障がいをもつ人の内面のポジティブな成長(変容)の促進を目指し、精神障がいを持つ人の内面のポジティブな成長(変容)に至るプロセスと看護師のケアのプロセスを統合した、看護師が活用できる看護ケアモデルを開発し、質的および量的に評価することである。 モデルを作成するにあたり、心的外傷後成長の考え方を参考にした。本年度は、心的外傷後成長に関する文献より心的外傷後成長の概念の検討を行った。医学中央雑誌WEB、CiNii、PubMed、CINAHLを使用し、キーワードを「心的外傷後成長」「ポジティブな変化」「肯定的変化」として検索を行った。得られた350論文から心的外傷後成長の概念について記述がされていると判断した51文献を対象に、Rodgersの分析方法により分析をした。その結果、属性は7カテゴリー、先行要件は3カテゴリー、帰結は4カテゴリー抽出している。今後は、この結果をもとに心的外傷後成長を定義していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和3年度は精神障がいを持つ人を対象とし、インタビュー調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染状況の見通しがつかず、安定して調査協力を求めることが困難と判断したため、予定を変更し、文献からキーワードとなる用語の整理や概念の検討を行った。インタビュー調査に向けて、研究計画を洗練することはできたが、実施には至らなかったため、当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画として、精神障がいを持つ人を対象とし、心的外傷後成長に至るプロセスについてインタビュー調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
資料収集については所属機関のデータベースを使用し、オンラインジャーナルを活用することで費用を抑えることができた。新型コロナウイルスの感染状況の見通しがつかず、計画を変更し、インタビューを実施しなかったため、当初予定していたデータ管理するためのパソコンや謝礼金等の拠出がなかったことにより、次年度使用額が発生した。 次年度の主な使用計画は、インタービュー実施に係る謝金、データ管理のための物品費(PC・PC周辺機器等)、データ起こしに係る人件費である。
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