研究課題/領域番号 |
21K10806
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
樫葉 雅人 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (00896988)
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研究分担者 |
山本 明弘 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (20320054)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
早川 博子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (30722897)
森岡 郁晴 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 精神科 / 長期入院患者 / 包括的退院支援 / 地域生活継続 |
研究実績の概要 |
わが国の精神科医療における長期入院問題は,長年指摘されてきた.これまでも精神科医療機関が主となった医療完結型の退院支援が行われてきが,この問題を解決する大きな進展はみられなかった.しかし近年,この状況を打破すべく,医療・保健・福祉等の専門職がかかわる包括的な退院支援が広がりをみせている.そこでは,さまざまな専門職が医療機関や障害者地域自立支援協議会などを基地として,退院実現をすべく患者個々の実情に応じた実効性のある退院支援を試み,退院実現へと至っている.だが,これら退院支援に関する研究報告の多くは,退院実現をアウトカムとして評価している.ここで,退院支援の真のアウトカムは退院後の生活の質ではないだろうかと疑問が生じる.そこで本研究は,精神科長期入院患者への包括的な退院支援が,患者の社会機能変化および患者本人がとらえる地域生活継続への根拠となり得ているのかを検証することを目的とする.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象者をリクルートするための医療機関や自立支援協議会で定期的に開催される会議が,新型コロナウイルス感染症の影響で中止や延期が相次いだ.結果,研研究概要を説明する場,研究協力を依頼する機会が先延ばしとなっている.このような状況下において,研究者は各自文献検討を進め、オンラインによる情報交換などを実践した.
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今後の研究の推進方策 |
これまで文献検討をしてきたことをまとめ,具体的研究方法を定め,研究分担者と進めていく.(2022年9月までに)対象者のリクルートを行う病院や自立支援協議会の協力者に対する説明は2022年5月から9月とするが,新型コロナウィルスの感染状況をみて臨機応変に対応していく.また,倫理審査への申請,必要時他施設の倫理審査への申請を行う.(2022年12月までに)
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の拡大に関連し,実施予定の打ち合わせがすべてオンラインとなったためである.
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