研究課題/領域番号 |
21K10841
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
野口 眞弓 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40241202)
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研究分担者 |
多賀谷 昭 長野県看護大学, 看護学部, 名誉教授 (70117951)
長田 知恵子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (30458393)
小林 尚司 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (90321033)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 育児 / ソーシャル・キャピタル / アクション・リサーチ |
研究実績の概要 |
本研究は、育児をする父母のみならず地域に居住する高齢者の役割に着目したソーシャル・キャピタル(Social Capital: SC)の醸成という介入を含むアクション・リサーチによって、育児環境に注目して父母の健康を改善する具体的な方法を明らかにすることである。 本研究では、我が国の大都市近郊の小規模都市として一般的な特徴をもつA市において、①現状の把握と改善策の検討 (Plan)、②事業の実施(Do)、③評価(Check)、④評価に基づいた改善 (Action) の提案を行う。 今年度は4月からA市で行う定期健診(4か月、1歳6か月、3歳、5歳)を受診する児の父母を対象に現状の調査を開始した。2023年2月時点で、各健診でのデータ回収数は、4か月が420(父親:199、母親:221)、1歳6か月が386(父親:179、母親:207)、3歳が421(父親:192、母親:229)、5歳が490(父親:220、母親:270)、合計が1717(父親:790、母親:927)となった。この現状把握の調査を、2023年3月まで行う予定である。 また、A市で行われている高齢者を対象とした活動の把握を行い、育児支援も行っている高齢者施設の施設長や関係者へのインタビューを行った。しかし、コロナウイルス感染拡大のために高齢者や育児をする父母とは接触はできていなかった。今年度末までには、現状把握の質問紙調査がほぼ完了する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現状把握の調査を、A市で行う定期健診(4か月、1歳6か月、3歳、5歳)を受診する児の父母それぞれ約400名を対象に行い、改善策の検討を行う予定であっが、研究実施施設の都合から調査が2022年4月から開始と遅れたためである。 また、コロナ感染拡大にともない、高齢者や育児をする父母との接触が制限され、改善策の検討をするためのインタビュー調査が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
現状把握の準備が整った状況であり、次年度は現状の把握と改善策の検討(Plan)を行う。さらにコロナ感染の状況にあわせて事業の実施(Do)をする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ入力を外部依頼していないこと、分析用のソフトを購入していないことによる。
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