研究課題/領域番号 |
21K10844
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
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研究分担者 |
青野 広子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (50733870)
中村 加奈子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (90584516)
永野 英美 福岡看護大学, 看護学部, 助手 (00946668)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 口腔医療 / プラダーウィリー症候群 / 外来看護 / トランジショナルケア |
研究実績の概要 |
研究者らは、PWSの疾患特有の際限のない過食、唾液分泌減少、性格・行動問題を起因とする口腔衛生管理の困難さを報告した。具体的には、幼少期から過食が始まり成長に伴ってう歯率が高く、歯周病、口内炎といった口腔内の炎症性疾患有病率が顕著だった。 PWSは疾患特有の理解力や特有な性格を考慮すると、一般的な紙面や口頭での指導によるトランジションケアの実施は困難であり、PWSの成長過程に合わせた独自の歯科口腔医療におけるトランジション計画によって看護介入することを目的に研究を進めている。 2021年に引き続き、歯科外来におけるPWS児の口腔医療でのトランジションに関する文献検討、PWS児に対する外来での看護過程に関する情報収集を進めた。同時に、看護系学部学生の口腔ケアに関する認識・意識に及ぼす多職種連携の効果についても研究を進め、外来でのトランジショナルケアに関して必要な育内容を探索した。欧米ではPWSのGH療法のトランジションやトランジションの判断に有益な内分泌系指標に関する研究が中心であるため、外来での看護支援内容についての研究が期待される。 2023年度から全国の歯科大学病院、療育医療センターの歯科外来で勤務する看護師を対象に質問紙調査を実施する予定である。また、PWS児と家族を対象に、外来で受けたトランジショナルケアに関する調査を実施するため、質問紙等を検討した。九州山口九州・山口プラダーウィリセミナーの参加者を研究にリクルートできるように、インフォームドコンセントの準備を整えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言などの規制によって、プラダーウィリー症候群児とその両親の外来受診機会が減少、親の会の実施が見送られて、対象者のリクルートに時間を要した。もう一つの、調査対象の歯科外来への質問紙調査の準備に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
全国の歯科大学病院、療育医療センターの歯科外来で勤務する看護師を対象に質問紙調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの流行による緊急事態宣言などの規制によって、プラダーウィリー症候群児とその両親の外来受診機会が減少して調査旅費等が、また、対象学術集会がハイブリッド開催となり旅費等が発生しなかった。今後は、調査郵送費、旅費、解析用PCの入れ替え等で費用が掛かる。
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